サン・マイクロシステムズは11日、「StarSuite 9 Update 2 (9.1.0)」を公開した。「StarSuite 9 アップデート」からダウンロードできる。「StarSuite 9 Update 2」では、エラーレポートツールによる報告などを含む計243個(新たに183個)の機能強化や不具合が修正されるだけでなく、新機能も追加される。
バージョンアップによる新機能として、すべてのモジュールにおいて画面表示と使いやすさが改善された。アンチエイリアシングの手法を利用することで、特にグラフなどの画像が明瞭になる。図形描画オブジェクトを画面上でドラッグする場合、従来バージョンでは、点線で表示されていた輪郭が影で表示するようになり、正確に画像を配置しやすくなった。同様にWriter(文書ドキュメント)のみに搭載されていたズームスライダ機能が、Calc(表計算ドキュメント)、Draw(図形描画)、Impress(プレゼンテーション)でも利用できるようになり、画面表示のズームレベルをすばやくコントロールできるようになる。また、ファイルのロック機能の改善により、ネットワーク上で複数名が同じドキュメントにアクセスする場合、他人の変更の誤った上書きを防げるようになった。
個別のアプリケーションとしては、Writerでは"選択テキスト"が反転表示ではなく、目に優しい淡い背景色での表示。ノート機能では、コメント上での右クリック「返信」で、一連の編集者がノートを通じてコミュニケーションできるようになったほか、検索機能でノート中のテキストも検索できるようになった。ほか、段落または段落スタイルに「アウトラインレベル」の設定、拡張機能として文法チェッカのインストールが可能になるなど。
Calcでは関数のヒント表示が可能になり、入力中セルの右側に関数の構文を表示し続け、関数入力の手助けをしてくれる。また、並べ替え機能が改善。次回の並べ替えの際、前回のキーと順序を記憶しているので繰り返す際に便利な機能となる。そのほか、グラフにおける軸の位置調整のためのオプション、欠損データに対する処理(「ギャップのまま」「ゼロと想定」「線を続ける」が選択可能)が追加されている。
Impress(プレゼンテーション)では、ツールバーにフォントサイズの拡大縮小ボタンの追加、Base(データベース)ではSQL編集時のSQLシンタックスの強調表示、データベース文書(.odb)内でのマクロ機能の実装などの機能強化が図られてる。