ラステームシステムズは11日、フルデジタルアンプ「RDA-520」を発売した。価格は4万7,250円。現在、同社のショールームで試聴が可能なほか、秋葉原のコムサテライトでもデモンストレーションが行われている。

RDA-520は、2月に発売されたRDA-212と同じ系統のデジタルアンプ。自社設計のトロイダルトランスや、大容量コンデンサー、ショットキーバリアダイオードなどを採用した強力な電源を使用している。

3系統の入力と、トーンコントロールを新たに搭載。定格出力も50W×2(4Ω)にまでアップした「RDA-520」

接続に制限はあるが、ネットワークメディアプレーヤーなどを接続しておけば解決可能な範囲だろう

同製品の最大のポイントは、入力の変更。RDA-212では、入力端子はアナログ1系統のみだったが、RDA-520ではデジタル3系統となった。入力端子の内訳は、光/同軸のデジタル入力が各1系統に、USB入力が1系統。アナログ入力は搭載されていない。3系統の入力はフロントパネルの「INPUT SERECT」スイッチで切り替えることが可能だ。なお、USBは、PCと接続してUSBオーディオとして動作させるためのもので、USBホスト機能は搭載されない。そのため、デジタルオーディオプレーヤーなどをダイレクトに接続することは不可能だが、Windows Vista環境で使用した場合には、24bit/96kHzに対応(光/同軸入力も24bit/96kHzに対応)。よりハイクォリティなサウンドを楽しむことができる。

出力端子は、光/同軸のデジタル2系統。USB側からの入力も、S/PDIFにスルー出力される。出力端子は排他使用ではなく、2系統を同時に使用することが可能だ。

また、新たに、BASS/TREBLE独立タイプのトーンコントロールを搭載。さらに、16種類のプリセットイコライザーも搭載した。なお、プリセットイコライザーと、RDA-212と同様のゲインコントロールに関しては、背面にあるディップスイッチで設定を行うことになる(この辺りは同社らしい割り切りだろう)。

アンプ部分に関しては、RDA-212のものを踏襲しているが、出力は50W×2(定格/4Ω時)となっており、RDA212の30W×2(定格/4Ω時)からアップしている。入力系統の増加と、トーンコントロールの装備などにより、より普通に使えるアンプとなった。