2010年 FIFAワールドカップは、ソニーグループがオフィシャルパートナー。同社ブースは、そのワールドカップの雰囲気をそのままブースに持ち込んだ。新しい「DSC-HX1」やフォトフレームなどの魅力もさる事ながら、どこよりも元気さを感じさせるブースだった。
来年はワールドカップの年
PIE 2009の初日、朝一番でソニーブースに現われたのは、スポーツジャーナリストの中西哲生氏だった。中西氏は川崎フロンターレを始めとしたJリーグで選手として活躍し、現在はジャーナリストとして活動しながらJFA(日本サッカー協会)の特任理事も務めている。話は当然ながらワールドカップの魅力について。
「オリンピックもWBCもいいけれど、ワールドカップはもっと楽しい。なにしろ世界中から集まってくるわけですから」。いままで一番好きな大会を聞かれ、「やっぱり2002年の日韓開催ですね。特に(日本対)ベルギー戦は感動しました」と、テレビでお馴染みの熱い口調で語った。
そして中西氏のボタンによりワールドカップ優勝トロフィーがステージ中央に登場。拍手に包まれた。そして「α9000」を使っての中西氏の撮影、キッズプレスによる記念撮影と続いたが、ブースの雰囲気はいつものカメラショーの会場とは思えないにぎやかなものだった。
参考出品レンズと「S-Frame」が楽しい
製品展示のメインは、昨日発表されたばかりの「サイバーショット DSC-HX1」と一眼レフのαシリーズ。DSC-HX1は分解モデルや実際に触れるコーナーも用意され、その高性能をアピール。また、サイバーショットやα、ビデオのハンディカムそれぞれに使われている画像処理エンジン「BIONZ(ビオンズ)」、撮像素子「Exmor(エクスモア)」が並べて展示されていた。
一眼レフのαシリーズについては、カメラ本体の新製品こそないものの、参考出品として一気に6本ものレンズが公開された。まず「α700」などのAPS-Cサイズが4本。明るい単焦点レンズ「DT 50mm F1.8」、コンパクトなマクロレンズ「DT 30mm F2.8 Macro」、標準域をカバーするズームレンズ「DT 18-55mm F3.5-5.6」、それとセットになると思われる望遠ズームの「DT 55-200mm F4-5.6」だ。フルサイズ対応の「28-75mm F2.8」は、全域F2.8の明るさながら、比較的コンパクトにまとまっているのが印象的だった。そして後ろに控えていたのが巨大な超望遠レンズ。焦点距離も記載されていないが、その大きさから500mm程度の焦点距離のようだ。いずれにしても発売が楽しみなレンズである。
ユニークなのはカメラの貸し出しサービス。ブース内でのタッチ&トライコーナーはどこのブースでも行なっているが、同社の場合はα900や「α350」などを貸し出し、会場内、どこでも自由に持ち歩いて撮影できるようなサービスを行っていた。これで撮影しながら見学するのも楽しそうだ。また、記念に「αオリジナルビブス」ももらえるという(数量限定)。
同社のブースでぜひ見ておきたいのは、これも発表されたばかりのデジタルフォトフレーム「S-Frame」だ。"光の乱反射を抑えることで高コントラストと写り込みの低減を図った"というのは頭で理解していても、実物を目にすると、そのキレイさに驚くばかり。表示が鮮やかなのはもちろんだが、会場内、無数にぶらさがっている照明類がまったく反射しないのだ。これはぜひ自分の目で確かめてほしい。