『ストIV』の基礎知識、教えます

カプコンより2月12日にリリースされたプレイステーション 3/Xbox 360向け対戦格闘『ストリートファイターIV』。発売から1カ月が過ぎましたが、皆さんガシガシとプレイなさっているでしょうか?

『ストリートファイターIV』は、1990年代に大流行した2D対戦格闘ゲーム『ストリートファイターII』シリーズの経験者であれば、すんなりとなじめるようなシステムを採用しています。しかし、逆に考えれば、未経験者にとってはその基本と言いますか、用語を含めた基礎知識が欠落しているかもしれません。深く知らなくても十分に楽しめるゲームではありますが、知れば知るだけ、その奥深さにはまっていけるのも「ストリートファイター」シリーズの魅力です。そこで、そんな迷える子羊ちゃんたちのために、『ストリートファイターIV』の基本についてざっくりと説明していきましょう。前編となる今回は、「通常技と必殺技、そして連続技」について紹介しましょう。


通常技と必殺技

『ストリートファイターIV』には、「通常技」と「必殺技」という、大きく分けて2種類の技があります。まず通常技ですが、これはパンチとキック、それぞれに対して「弱」「中」「強」という合計6つのボタンがあります。そして、それぞれのボタンを押すことで、対応した通常技が出るというわけです。

全体的な傾向として、地上で出す攻撃のうち「弱」はリーチが短く、攻撃力は低い反面、技動作の出戻りが早いため、ミスを恐れずに気軽に出すことができます。「強」攻撃はその逆で、リーチが長く攻撃力も高いのですが、出戻りが遅いため攻撃が外れてしまうと隙ができてしまい、その隙に敵の攻撃を食らってしまう可能性があります。そして、「中」攻撃はその中間といった感じです。

多少乱暴な言い方をするならば、慣れないうちはパンチとキックの「中」攻撃だけを使うようにしてもいいかもしれません。

同じキャラの同じパンチでも、弱と中では性質が異なるため、状況や間合いによって用途が変わってきます。ちなみに上の画面はいずれも、左のリュウが「立ち"弱"パンチ」、右のリュウが「立ち"中"パンチ」という図式になっています

こちらはさくらの場合

次に必殺技ですが、これは各キャラクターに設定された「技コマンド」を入力することによって繰り出すことができます。技コマンドとは、たとえば主人公であるリュウの「波動拳」の場合、レバーを「下」「右下」「右」と倒してから「パンチ」ボタンを押す(または離す)と、通常技とは異なる、必殺技を出せるようになります。

必殺技のコマンドには、波動拳のように「レバーを指定方向に倒してから」ボタンを押すタイプのほか、ガイルの「ソニックブーム」のように「レバーを一定時間、ある方向に倒し続けた後、レバーを反対方向に倒してから」ボタンを押すような、「溜め」タイプのコマンド入力もあります。ちなみに、ガイルのソニックブームのように「後ろ方向に溜め」となっているコマンドの場合、真後ろのほかにも「斜め後ろ下」や「斜め後ろ上」方向でも、「後ろ方向」でさえあればどこでも「溜め」と認識されます。つまり、「しゃがみガード」しながらでも、「バックジャンプ」しながらでも溜めは持続させられますし、「しゃがみガード」の途中から「バックジャンプ」へ移行したような場合でも、そのまま溜めが持続するというわけです。

ちなみに、全般的に方向入力系の必殺技は敵の動きなどに対応して瞬時に出せる反面、出した後の隙が大きい傾向にあります。一方の「溜め技」は準備に時間を取られる分、出した後の隙は少なめです。方向入力系の必殺技がうまく繰り出せないうちは、溜め系必殺技を使って練習しておくと良いかもしれません。

必殺技の中には「スーパーコンボ」や「ウルトラコンボ」と呼ばれる大ダメージの必殺技もありますが、この段階ではとりあえず考えなくても大丈夫です。左がリュウのスーパーコンボ「真空波動拳」で右がウルトラコンボ「滅・波動拳」

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