KDDIは19日、au携帯電話向けのエージェントサービス「ケータイパートナー(β版)」の提供を開始したと発表した。同社のベータサービスを公開する「au oneラボ」(携帯版)で提供され、無料で利用できる。

ケータイパートナーは、これまで「感性型エージェントインターフェース」という名称で、これまで今年1月にベータ版が公開される予定だったが、延期された上で、名称が変更になってサービスが提供されることになった。

このサービスでは、携帯の待受画面上にキャラクターが待受アプリ常駐し、ユーザーに対して対話型のコミュニケーションを行い、アドレス帳や着信履歴、季節や時間といった情報から、ユーザーに合わせた個別の情報を発信する。エージェントを利用する際には、住所や誕生日、好きな食べ物などの情報も入力し、情報提供に使われる。

昨年10月の発表時点で同社は、エージェント機能が「お堅いと受け入れられない」と話しており、今回のケータイパートナーでも、用意されたキャラクターもかわいらしいイラストの「さくらこちゃん」で、今後「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」「有崎ユキ」「はちゅねミク」が提供される予定だ。

待受画面でエージェントは生活を行い、その模様を楽しむこともできる。ユーザーへの質問も行い、それを学習していく仕組みも備えた。

また、画面を上下に振る、左右に振るといった動作でエージェントを操作することもできる。このため、対応端末は加速度センサーを搭載した「CA001」「W64SH」「W65T」の3機種のみ。

サービスの利用は無料で、現時点では正式版の公開時期などは明らかにされていない。同社では便利な「ツール」だけでなく、「パートナー」として愛着を持ってもらえるような使い方を目指す、としている。