ワコムは3月13日、プロフェッショナル用DJインタフェース機器「nextbeat NXT-1000」を発表した。本製品は現在開発中のもので、本年夏に日本と欧州で先行発売を予定している。

ペンタブレットで培ったタッチセンサー技術を応用し、同社初の音楽分野への参入を果たす。「nextbeat NXT-1000」は参入第1弾となるプロ向けDJツールだ。価格と仕様は未定

ワコムはこれまでペンタブレットを中心に数々のグラフィックツールを提供してきた。「nextbeat NXT-1000」の発表は、同社にとって初の音楽分野参入となる。本製品はパソコンを必要としないスタンドアローンのDJツールで、30×30cmのレコードジャケットサイズの本体に、タッチセンサーでコントロールできる音源をふたつ、ミキサー、エフェクター、サンプラーなどを搭載する。タッチセンサーは同社が得意とするセンシング技術を採用。押圧と指座標の高速検知に対応し、プレイヤーの意図をダイレクトにサウンドへ反映する。操作部分は取り外し式でワイヤレス機能を搭載。これまでDJはブース内でプレイしていたが、観衆の前に移動してインパクトの強いパフォーマンスが行えるという。ワコムは「nextbeat NXT-1000」の専用サイト(www.nextbeat.net)を3月18日から開設。アメリカ・マイアミで開催される「Winter Music Conference」(3月24日~28日)、ドイツ・フランクフルトで開催される「Musikmesse」(4月1日~4日)にて、本製品の初公開を予定している。

操作部分が着脱式になっている。ワイヤレス通信機能を組み込み、本体と離れたところからDJプレイが可能。DJパフォーマンスの新たなニューウェーブとして期待がかかる