Antecは意気込みのあらわれか、CES会場からほど近い高級ホテルのスイートルームを会場に出展中。DIYユーザーの期待通り、初公開のものを含むPCケースや電源などが豊富に登場していた。製品を紹介してくれたのは日本(というか秋葉原)でもおなじみのScott Richards上級副社長。
Mini-ITXケースは2製品
まず最初は、"使える"テスト用まな板「Skeleton」のバリーションモデルである「Mini-Skeleton」。従来よりもコンパクトになり、マザーボードはMini-ITXをサポートする……というものだが、かなり小さくなっているのに外観や構造は大きい方のSkeletonそっくりというのが面白い。発売は3月で、価格は139ドル前後。日本向けも同時期に登場させたいとのこと。
そしてこちらが「Mini-Skeleton」。Scott氏が大きくなったわけでなく、Skeletonが小さくなっていることにご注意いただきたい。背景の液晶ディスプレイのサイズが変わっていないのがその証拠だ |
内蔵ドライブベイは5.25インチ×1、2.5インチ×2で、ほか本体左右に2.5インチドライブマウントを装備している。クーリングファンはトップが150mm(ファンコン付)×1、リアに70mm×1。フロントアクセスポートはUSB×2、eSATA×1、オーディオIN/OUT。本体サイズはW210×D230×H190mmで、重量は2.3kg。電源はACアダプタを利用し容量は90Wだそうだが、65Wのプランもあるようだ。
Mini-ITXケースではもう一製品、「ISK 300」も同じく3月頃に発売予定。こちらはスタンダードな外見のケースで、同社らしい効率的なエアフローを実現する内部構造が特徴。素材はスチール。価格は129ドル前後だ。
内蔵ドライブベイはスリムタイプ光学ドライブベイ×1、2.5インチベイ×2。クーリングファンはサイドに80mm(ファンコン付)×1。フロントアクセスポートはUSB×2、eSATA×1、ieee1394×1、オーディオIN/OUT。本体サイズはW222×D328×H96mm。電源はACアダプタを利用し、容量は65W。
ほか、ISK 300よりちょっと背が高くなるが、内蔵ドライブベイの数を増やして、ATX電源の内蔵も出来るようにした「ISK 400」もラインナップするとのこと。
超ハイエンドなコンセプトケース
Antecの"Top of The Line"にあたるというケースで、将来の製品化を目指してつくり込み中というケースが「P1000」(開発コードネーム)。「Antecのケースが持つあらゆる利点をすべて搭載する」(同社)そうで、ターゲットはエンスージアストやハイエンドゲーマー。発売日や価格は未定だが、日本円で25,000円くらいを考えているそうだ。
外観ではフロントカバーが特徴的で、ポリカーボネート製のマスクに、両開き可能なデュアルレイヤー仕様となっている。そのカバーを開けるとフルメッシュで全段フリーレイアウト構造のフロントベイ。内部はマザーボード/電源の2大熱源を分離させ冷却効率を高めるデュアルチェンバー構造……などなど、まさに"Antec全部入り"。なお、未だ試作機なので、製品化までに変更される部分もあるので注意いただきたい。