初のMicrosoft製iPhoneアプリ「Seadragon Mobile」

Microsoftは14日 (米国時間)、iPhone用画像ビューア「Seadragon Mobile」を公開した。対応デバイスはiPhoneとiPod touch、iPhone OS 2.1以降で動作する。価格は無料、App Store経由でダウンロード可能。

同社初のiPhoneアプリとなる本作は、インターネット技術に関する基礎研究を行う「Microsoft Live Labs」が開発。Microsoftが2006年2月に買収したSeadragon Softwareで開発がスタートし、Silverlight 2にも採用されている画像エンジン「Deep Zoom」を使用、高解像度の画像を高速に拡大縮小できるテクノロジーデモとして配布される。

Seadragon Mobileを利用すると、携帯電話回線または無線LAN回線経由で専用サイトに接続、地図や衛星写真などのコンテンツにアクセスできる。ピンチで拡大縮小したりフリックでスクロールしたりなど、画像の操作にはiPhoneのマルチタッチUIが使用可能。Deep Zoom用の画像だけでなく、複数の写真をつなぎあわせ3Dモデルを生成する技術「Photosynth」用の画像も閲覧できるが、Photosynthの3D機能には対応せず、2D画像の拡大縮小のみ可能となっている。

複数の解像度を持つイメージを利用したスプリングアニメーションにより、滑らかな読み込みとパンを実現、衛星写真もスピーディーに拡大できる