カシオ計算機では、今回のテーマである「CO2削減量50%」にあわせ、ブースの作りを環境技術中心としている。さらにブースの什器も、すべて再生紙を利用したダンボール素材を使用しているという。

CO2排出量50%削減にあわせ什器もすべて再生紙ダンボールに

電子辞書で森林破壊を防ぐ

出展内容は、同社の環境に配慮した製品を紹介する「カシオの森」、環境への取り組みを映像などで紹介する「森のステージ」、製造過程での環境対策を紹介する「エコファクトリー」、同社の事業所がある各地域で、NPOなどとも協力して行われているさまざまな環境活動を紹介する「みんなで作るエコタウン」の4つのコーナーに大きく分けられる。

カシオの森コーナーでは、電子辞書、ソーラー電波時計、ページプリンターなど、同社の製品を展示。電子辞書では、実際の紙の辞書を作るのに比べて、どの程度CO2を削減できるかをパネルで紹介。ソーラー電波時計のコーナーでは、1つの電球を点灯する電力で、どれだけのソーラー電波時計が動かせるかなど、具体的な展示が行われている。

また、同社が今年の春にリリースしたページプリンター「N3600」も展示。同製品はA3対応のカラーページプリンターで、オフィス向けのモデル。最大の特徴となっているのが、カーボンオフセット付き回収トナー。そのトナーを使用する間に、N3600が使用する電力量分のCO2排出量を、ユーザーに代わって同社が負担することで、プリンタを使用によるユーザーのCO2の排出量をゼロにするというものだ。製造系の事業所では、CO2の削減が進んでいるケースが多いが、事務系の事業所では遅れているケースも多い。事務系の事業所でCO2を排出するおもな要素は、空調、照明、事務機器だが、例えば、賃貸のビルにテナントとして入っている場合、空調をCOPの高いものに変えるとか、照明をLEDに、といったことはなかなか難しい。現実性があるのは、事務機器が発生するCO2の削減だが、N3600では省エネ性能の高さに加え、一歩進んだCO2排出量削減が期待できるだろう。

ブース内に設置されたメッセージボード。来場者が自分の環境に対するメッセージを自由に張りつけることができる

森のステージでは、SF6(六フッ化硫黄)のF2(フッ素)への置き換えなどについての紹介が行われている。TFT液晶パネルの製造にはSF6が使用されている。SF6は、CO2の23900倍の温室効果を持つとされており、それを世界で初めて温室化係数が0のF2に置き換えたというものだ。

エコプロダクツ2008は、小学生の体験学習のコースともなっている。同社では、体験学習に来た生徒に、何がエコなのかを考える手助けをしたいということから、小学生向けのプログラムも充実させている。同社ブースでは、4年前から「電卓組み立て教室」を実施している。これは、小学生向けの学習電卓を、実際に自分の手で組み立ててもらうというもので、同社ブースの人気プログラムの一つだ。そのほかに環境に対するメッセージなどを掲示するボードも設置されている。

事務系の事業所でのCO2排出量削減を実現する「N3600」

カーボンオフセット付きトナーで排出されるCO2を同社が肩代わりする

CO2以外の温室効果ガス削減への取り組みについても紹介

展示用の什器の高さも小学生が見やすいように低くした