コルグはシンセサイザ「microKORG XL」を12月中旬に発売する。標準価格は6万1,950円。

MMTによるオシレータ2基を搭載、柔軟なエディットも可能な「microKORG XL」

同製品はベストセラー機「microKORG」同様のコンパクトなボディのシンセサイザ。音源部には同社のアナログ・モデリング・テクノロジの集大成である「MMT」(Multiple Modeling Technology)を同製品用に最適化して搭載。2基のフィルタや、アンプ、EG、LFOといったパラメータが用意された。また名機「MS」シリーズで採用されたパッチング機能をシミュレートしたバーチャル・パッチ機能などを装備する。それにより、柔軟な音作りが可能だ。ほかにも、新たにピアノやエレピ、クラビといったビンテージキーボードのPCMを搭載している。ボコーダー機能も搭載、グースネック・マイクロフォンが付属し、すぐにロボット・ボイスを作り出すことが出来る。

デザインはmicroKORGから一新された。2つの大型ダイヤルで構成される新たなサウンド・セレクタで音楽ジャンルおよび楽器カテゴリ選択を組み合わせ、128種の音色からすぐに好みの音色を選択できる。鍵盤はミニサイズでも弾きやすい新開発のナチュラル・タッチ・ミニ・キーボードを採用。2系統のマスターエフェクトは「KAOSS PAD」シリーズから引き継ぐエフェクトエンジンで、17種類のサウンド・エフェクトを搭載する。

サイズは556(W)mm×231(D)mm×73(H)mm、重量は2kg(本体のみ)。電源は同梱のACアダプタのほか乾電池駆動にも対応しており、単三乾電池6本で約4時間の演奏が可能。本体にはUSBポートを装備し、パソコンと接続して専用ソフト「microKORG XL Sound Editor」を使い全パラメータのエディットも可能。加えてmicroKORG、MS2000/MS2000Bのプリセット・プログラム・データも同社Webページから無償でダウンロード可能となる予定だ。ダウンロード開始は2009年2月下旬予定、動作環境はWindows Vista(SP1以降)/XP(SP3以降)およびMac OS X 10.4以降。