プラネックスコミュニケーションズは23日、都内で内覧会を行い、USB史上最小クラスのIEEE801.11n対応無線LANアダプタやエコロジーに配慮したIEEE802.11a/b/g/n対応の新型無線LANルータなどを発表した。
シェア拡大のために新製品投入
発表会ではまず、代表取締役社長の久保田克昭氏が登場。今後、プラネックスは誰にでも使えるようになる「ユーザビリティ」、確実に高速に接続できる「クオリティ」、PC以外にゲーム機や携帯、家電などもつながる「We Network Your Entertainment」という3つのテーマを柱に据えていくと発表。「誰でも使えるネットワーク製品を提供する」ことを目標にするという。
現在、プラネックスは無線LANルータ市場において約20%のシェアを持ち、業界2番目の地位にいる。これは、2007年に発売したIEEE801.11n対応ルータやXLink Kaiといった製品によるもの。2008年には高機能モデルから低価格モデルまでの11n対応ルータを発売してさらにシェアを拡大し、30%にすることを目標にしている。
そのための新製品として、IEEE801.11a/b/g/n規格と全ポートがギガビットに対応した無線ルータ「MZK-W300NAG」(15,800円)と、IEEE801.11b/g/nに対応した無線ルータ「MZK-WNH」(7,980円)を発表した。
さらに、テレビやレコーダーといった家電やゲーム機などを5台まとめて無線化する、無線LANコンバータ「GW-EC300NAG5P」(14,800円)を発表した。
これらには、使っていないLANポートの電源を切るといった省電力機能が搭載されており、エコに配慮しているのも特徴。
そのほか、プラネックスは無線LAN USBアダプタではトップのシェアを誇るのだが、その地位をさらに確固たるものにするため、IEEE801.11nに対応した無線LAN USBアダプタ「GW-USMicroN」(5,000円前後)の発表も行われた。これは約16(W)×8(H)×35.5(D)mmという、11n対応のUSBアダプタとしては史上最小クラスのモデル。XLink Kaiの公式推奨品でもある。
「MZK-WNH」は12月発売予定で、残る3モデルは11月下旬発売を予定している。
その後、久保田氏は、無線LANルータを購入したユーザーから多く出ている声として「使いづらい」を挙げた。これを解決するため、プラネックスは各機器に「らくらく回線・設定ナビ」という、接続を簡単にするソフトを同梱するという。これは、初心者でも簡単・確実に無線LAN、ルータ、NAS、プリントサーバなどの接続設定が行える統合設定ツールだ。
2009年登場のデジタルフォトフレーム
そのほか、今後発売が予定されている製品の試作品として、インテリアとしてのデザイン性を追求した無線LANルータや、PCレスでゲーム機・家電などを接続できるLCD付き無線LANルータ、無線LAN機能を搭載したデジタルフォトフレーム、豊富なBluetooth機器などを紹介した。
なかでも、デジタルフォトフレームは、普通の写真に加えて、リモコンやボタンひとつで天気予報や株価などの情報を表示できるうえ、iPhoneとの連係機能を備えるなど豊富な機能を持っている。発売は2009年第1四半期を予定。さらに、2009年の第2四半期発売予定の上位モデルでは、YouTubeの視聴やP2Pでの写真共有、Bluetooth接続に対応する。