台湾ASUSTek Computerは21日(現地時間)、チップセット未公開のマザーボード「ROG Rampage II Extreme」を発表した。同社R.O.G.(Republic of Gamers)ブランドのハイエンド製品。未発表のX58チップセットを搭載するものと思われるが、価格や発売日などは明らかになっていない。

「ROG Rampage II Extreme」

R.O.G.ブランドの製品ということで、オーバークロッカー向けの機能が豊富。「TweakIt」は動作クロックや電圧などのパラメータを、マザーボード上のジョイスティックで直接調整できる機能。「ProbeIt」は実際の電圧をテスタで調べることができる機能で、基板上には8カ所分の端子が用意されている。

「TweakIt」と「ProbeIt」

また電源管理機能として「ROG Extreme Engine」を搭載。CPUに16フェーズ、QPI/DRAMそれぞれに3フェーズというマルチフェーズ電源で、オーバークロック時にも安定した動作を可能にするという。

「CPU POWER CARD」と書かれたサブボードも搭載するようだ

グラフィックでは、3-Way SLIとCrossFireXに両対応することもポイントとなる。基板上にはPCI Express x16スロットが3本搭載されており、NVIDIAグラフィックカードであればSLI、ATI(AMD)グラフィックカードであればCrossFireXが利用できる。

基板のレイアウト。3本のPCI Express x16スロットは、x16/x8/x8またはx16/x16のコンフィギュレーションが可能

搭載チップセットについては、「最新のIntelチップセット」とされているのみだが、メモリが3チャンネルであること、QPIが採用されていることなどから、Intelの次世代チップセット「X58 Express」と考えるのが妥当だ。

公開された仕様は以下の通りとなる。

■ROG Rampage II Extreme
メモリ DDR3-1800(OC)/1600(OC)/1333/1066に対応
6スロット(トリプルチャンネル) 最大12GB
グラフィック 3-Way SLI/CrossFireXに対応
拡張スロット 3(PCI Express x16)
2(PCI Express x1)
1(PCI)
オーディオ SupremeFX X-Fiカードが付属
インタフェース SATA×7、eSATA、PATA×1、IEEE 1394×2、USB×12
LAN GbE×2
フォームファクタ ATX