台湾のASUSTeK Computerが同社Eee PCを購入したユーザーに対して、20GBの無料オンラインストレージを含む各種オンラインサービスの提供を計画していると、米Wall Street Journal(オンライン版)が9月4日(米国時間)付けの記事で報じている。これはASUSTeK CEOのJerry Shen氏のコメントとして伝えたもので、同紙によればオンラインストレージ以外にも、音楽、映画、ゲーム、各種教育ソフトウェアの無料ダウンロードなども計画しているという。こうしたサービスは早ければ今年末か2009年初頭にも登場することになりそうだ。
折しも同日には、PC市場でのライバルにあたる米DellのミニノートPC「Inspiron Mini 9」の発表が行われている。Inspiron Mini 9の発表にあたって米Dellは、購入ユーザーに対して2GBのオンラインストレージ提供を発表しており、Shen氏のコメントした20GBオンラインストレージ提供計画はこれに対抗するものとなる。ミニノートPCやNetbookの名称で呼ばれるカテゴリの市場では近年、ASUSTeKのEee PCを皮切りに、同じ台湾のAcer、中国Lenovo、世界最大のPCメーカーである米Hewlett-Packard(HP)が次々と新製品を投入して参入してきており、今回のDell参入で上位5社のすべてが揃い踏みしたことになる。