「翻訳ピカイチ 2009 for Windows」のメイン画面

クロスランゲージが発売した英日・日英翻訳ソフト「翻訳ピカイチ 2009 for Windows」(7月4日発売 / 標準価格は9,800円)は、多彩な機能とクラス最大級の辞書語数を持ち、様々なシーンで利用できる。翻訳利用にとどまらず、音声での読み上げなど英語学習にも役立つ機能を備えている。

メインは「翻訳エディタ」

「翻訳ピカイチ2009」の中心機能は「翻訳エディタ」だ。このウインドウで英日・日英双方向の翻訳を実行したり、"訳"に納得いかなければ訳語を変更したり、更にはユーザー辞書を構築することができる。

使い方は簡単。翻訳モード(英→日 / 日→英)を決めて、原文エリアに直接文書を入力するか、テキストファイルを読み込むか、他のアプリケーションからテキストデータをコピー&ペーストして、[翻訳]ボタンをクリックするだけだ。

翻訳ソフトに任せっきりにしていても良い英文を作ることは、なかなかできない。ユーザー辞書を鍛え上げることは重要だが、それでもうまくいかないことがある。そんな時は日本語的な言い回しを避けて英語的な言い回しへ、少し歩み寄るなど、人間側がひと手間かけることで翻訳精度をアップする。そのためのヒント「日英翻訳のコツ」(HTML)も付属している。

「翻訳パレット」から各種機能の呼び出し、設定変更を行う。アイコンは左から「翻訳エディタ」「ファイル翻訳」「キャプチャ翻訳」「ワンポイント翻訳」「辞書参照ツール」「訳振りパッド」「設定」

「翻訳エディタ」でサンプルの英文(左側)を日本語訳(右側)してみた例。単語をダブルクリックすると対応する訳語が反転する。トリプルクリックすると別の訳語候補が示されるので、その中から別の訳に変えることができる。次からの翻訳では学習機能が働きその訳語が優先される

「日英翻訳」で訳出された英文(中央)を更に日本語に逆翻訳して表示する(右側)翻訳エディタの「確認モード」。逆翻訳された日本語が原文(左側)のニュアンスと合っているかを確認できる。合っていなければ原文の日本語の言い回しや単語を変えて、文に振られた番号をクリックすればその文だけが再翻訳される

訳語の候補の中にも適当な訳が無い単語は、自分で登録することができる。望みどおりの訳が出るようにユーザー辞書をコツコツと鍛えていくのも楽しい

日本語と英語の言語の特性の違いや、英訳しやすい日本語の表現方法などのヒントをわかりやすくまとめた「日英翻訳のコツ」