Expert modeでは、Single modeで自動生成されるカスタムファームウェアの内容をさらにカスタマイズできる。またカスタムファームウェアの名称や生成する場所を指定可能だ。それ以外の導入手順は、Simple modeと同様である。

ベースとするファームウェアを選択可能

生成するカスタムファームウェアの名称やディレクトリを指定できる

カスタムファームウェアに含める内容を設定できる

「Installer Packages」は、「Installer.app」で導入できるソフトウェアをあらかじめインストールしておけるようだが、まだ利用できない。

「Cydia Packages」は、「Cydia.app」で導入できるソフトウェアをプリインストールしておける。また、各種ソフトウェアのダウンロード元などもここで追加可能

「Custom logos」では、起動時に表示されるロゴを設定

設定をすべて終えたら[Build]を選択し、ウィンドウ右下の矢印ボタンをクリックする

パッケージマネージャ「Cydia.app」

Jay Freeman(saurik)氏が、Debian GNU/Linux由来のパッケージ管理システムAPTを移植、そのiPhone / iPod touch用フロントエンドとして開発したものがCydia.appだ。従来の「Installer.app」同様の操作で、各種ソフトウェアパッケージのインストールおよびアンインストール、検索などが行える。

「Cydia.app」起動直後の画面

ソフトウェアパッケージのインストールを行える「Install」

インストール済みソフトウェアパッケージのうち、バージョンアップ版がリリースされた場合には「Changes」に表示される。画面右上にある[Upgrade All]ボタンをタップすることで、すべてのアップグレードを直接行える

「Manage」では、インストール済みソフトウェアパッケージが表示される。任意のパッケージをタップすると、アンインストールできる

任意のソフトウェアパッケージを検索するには、「Search」を利用する。表示されたパッケージをタップすると、インストールやアンインストールを行える

Jay Freeman(saurik)氏は、Cydia.appを開発した理由としてInstaller.appがオープンソースソフトウェアではないことを挙げている。登録済みAPTリポジトリから入手できるソフトも、オープンソースベースのソフトウェアのみのようだ。また初期導入時にエディタとしてはVimやnano、シェルとしてはBash、そのほかgzip、lessなどがインストールされる。後はMobile Terminal、OpenSSHなどをインストールするだけでUNIX使い向けの最低限の環境を構築しやすくなっている。

「Mobile Terminal」を導入後、「uname -a」を実行してみた

How to Host a Cydia Repositoryでは、パッケージの作成方法や、Cydiaを前提としたAPTリポジトリの作成方法に関する情報が掲載されているので、興味がある方は目を通しておくといいだろう。