6月29日、名古屋のボイドコーヒー大須店にてエムエスアイコンピュータージャパンが「お客様大感謝祭」を開催。28日の秋葉原に続き、名古屋でも話題の新製品がお披露目となった。

29日の東海地方は朝から大雨……。しかしながら雨に負けず多くのファンが詰めかけていた

展示内容は、COMPUTEX直後ということもあって、Intel 4シリーズマザーボードから、Atomを搭載したデスクトップ・ノートブック、立て続けに発表されたATI Radeon HD 4800シリーズやNVIDIA GeForce GTX 280など豊富。さらにAMDの未発表チップセット「AMD 790GX」を搭載したマザーボード「K9AG2GX Digital」の展示もあり、東海地方は大雨にもかかわらず終日賑わっていた。

Intel 4シリーズマザーボードやnForce 790マザーボード、AMD 790マザーボードなど新製品がずらり

GeForce GTX 200シリーズやRadeon HD 4850、独自設計のGeForce 9600カードが展示されていた

Radeon HD 4800シリーズの上位モデルRadeon HD 4870を搭載した「R4870-T2D512」

Phenom 9750とRadeon HD 4870の組み合わせで11688 3DMarksを記録していた

同社の独自省電力機能を搭載するAMD 790GXチップセット搭載マザーボード「K9AG2GX Digital」

7月4日に販売開始するAtom搭載Netbook「Wind Notebook」はとくに注目度が高い。Wind Notebookが展示された周辺は常に人だかりで、ライバル社製UMPCを持参し性能をチェックするような風景も見られた。

Wind Notebookのブラックモデルは、実際の製品ではツヤのある天板の「エンパイア ブラック」になるとのこと

もうひとつのカラーバリエーションが「ロマンティック ピンク」

大須でのイベントでも、基本的には前日の秋葉原と同様の展示、そしてプレゼンテーションが行われている。省電力機能DrMOSとライバル社の省電力機能との実際の電力比較や、Atomを搭載したWind PCと対極となるPentium Dを搭載したPCとの電力比較など。前日の盛況ぶりも店内ビデオで流されていた。

Intel G45マザーボード「G45M-FD」のデモでは前日秋葉原での様子をビデオで放映

バッテリーを組み合わせ、ピークパワーを要する際のみ合わせて給電。電源からの電力を抑える仕組みを備えたデモ機

DrMOSと他社の省電力機能を同じシステム構成で比較

そこで名古屋だけの"特別"をお願いし、Atom搭載マザーボード「Wind Board」の試作機を用いメモリ周りのテストをして頂いた。Wind Boardは、Mini-ITXよりもひとまわり大きな19cm×17cmの独自形状(マイクロATX扱い)だが、このサイズのおかげでDIMMスロットを2本搭載している。そこで当初1GBメモリ1枚の構成でデモされていたが、これを512MBメモリ2枚に変更しVistaを起動してみた。するとCPU-Zでのメモリ仕様は2枚挿しにもかかわらずシングルチャネル。次に1GBを2枚挿したところ、CPU-Zでは2GB、Vistaのシステム画面では1GBと表示されるちぐはぐなところもある。Intel 945GCは本来デュアルチャネルに対応しているはずではあるが、Atom+945GCの組み合わせではまだ仕様上不明な点が残る。これは試作機なので、もう1歩製品化に近づいた段階で再度チェックしてみたいところだ。

Wind BoardのチップセットはIntel 945GC。DIMMスロット2本を持つ

Blu-rayを再生するにはややパワー不足か、しかしあとわずかなパフォーマンスアップで視聴できそうな再生具合

Wind Boardに512MBメモリ2枚を挿した際のCPU-Z。1GBと表示されるがシングルチャネル

Wind Boardに1GBメモリ2枚を挿した際のCPU-Zとシステムプロパティ。CPU-Zでは2GBと表示されるが……

もはや定番(?)のMSI石岡氏による直噴冷却スプレー。今回の大須ではエアコンPC2008をさらにエアダスターで強制冷却

この時、冷却側ラジエーター温度は0度をマーク