ちなみに日本の「デュアルナンバーサービス」も2つの電話番号を利用できるが、電話番号は固定で簡単には変えられない。一方、デュアルSIMカード対応端末ならばいつでも自分の好きな2枚のSIMカードを装着できるので意外と便利だ。海外に行くときなどは、普段利用している自国のSIMカードと現地のプリペイドSIMカードを両方入れて使う、といったこともできるわけだ。
最近は中国メーカーなどがデュアルSIMカード端末を発売しているが、いずれもGSM方式かGSM/CDMA方式に対応したものだけであった。E-TENのDX900は3Gに対応しており、従来のW-CDMA方式のみならずHSDPAにも対応しているため、7.2Mbpsの高速通信が可能だ。また対応周波数はW-CDMAが850/1900/2100MHz、GSMが850/900/1800/1800MHzと幅広い。展示品はまだサンプル品のため、実際に2枚のSIMカードを入れての動作確認は出来なかったが説明員によると「2枚の同時待ち受け、同時通話が可能」とのことだ。主なスペックはOSにWindows Mobile 6.1 Professionalを採用、CPUは533MHz、本体メモリは256MB、ディスプレイは2.8インチVGA、Wi-Fi・Bluetooth・GPSの搭載など。発売は今年下半期が予定されている。
「ランボルギーニ」のブランドで勝負するASUS
日本でもEee PCの発売により知名度が上がっているASUSTeK Computer。海外ではWindows Mobileスマートフォンも多数販売している。同社はノートPCの「ブランド品」としてイタリアの高級スポーツカーメーカー、ランボルギーニと提携した「ランボルギーニノートPC」を発売しているが、それのWindows Mobile版となるのが「ASUS-Lamborghini ZX1」である。スポーティー感溢れるデザイン、高級感ある素材、そして背面にはエンブレムを入れるなどとことん「ランボルギーニ」のイメージを追及したモデルとなっている。待ち受け画面のデザインもスポーツカーを意識したものとなっており、世界で唯一の「ラグジュアリー・スマートフォン」としてランボルギーニ愛好者や高級品を求める消費者を取り込みたいところだ。通信方式はこちらもHSDPAに対応しており、今や台湾メーカーのスマートフォンは3.5G対応が標準のものとなりつつある。発売は今年7月、価格はUS$1000以上と高価なものになるとのこと。