Windows Mobileで項目の選択などを行うには、タップ以外にカーソルキーを用いる方法がある。カーソルキーは上下左右でフォーカスを移動し、中央部のEnterキーで項目を選択することができる。Enterキーは機種によって「アクションキー」「決定キー」などと呼ばれることもあるが、本稿では以降Enterキーに統一する。

4方向と決定が選択できる

ソフトキーの役割

ソフトキーとは、カーソルキーの左右、画面のすぐ下あたりにある横長のキーで、これはWindows Mobile 5.0のころから追加されたものだ(中にはソフトキーがない機種もある)。

ソフトキーを利用すれば、画面下端の領域に表示される項目を選択することができる。例えば、Today画面でソフトキーの領域には「予定表」と「連絡先」(Standardでは「スタート」と「連絡先」)が表示されているが、この状態で右のソフトキーを押すことで「連絡先」を起動することができる。

ソフトキーを活用すれば画面をタップする機会を減らすことができる

また、ソフトキーでの操作に対応しているアプリケーションの場合、メニューの表示などもソフトキーから行うことができるため、カーソルキーでの項目選択、Enterキーでの項目決定、Enterキー長押しでのタップ&ホールド機能等と合わせて、画面をほとんどタップせずにアプリケーションを操作することが可能になる。

なお、ソフトキー、カーソルキーなどは、機種によっては用意されていないものや、何らかの代替機能が搭載されているものもある。

その他キーの操作

本体のキーはさまざまな機能がある。どのようなキーを搭載しているかは機種ごとにまちまちだが、代表的なものを以下に列挙しておこう。

Windowsキー スタートメニューを表示する。
通話キー/終話キー 電話に出る。電話を切る。ダイヤル画面を立ち上げる。
OKキー 画面上のOKボタンをタップするのとほぼ同じ挙動。
カメラキー カメラを起動する。カメラ起動中にはシャッターボタンになる場合もある。
CommManager起動キー 無線LAN、Bluetoothなどの機能を操作するCommManagerが起動する。
Internet Explolerキー Internet Explolerを起動する
メールキー Outlook Mobileを起動する

一部のキーはその機能を他のアプリケーションの起動等に置き換えることもできる。頻繁に使うアプリケーションはそれらのキーに割り当てておくと便利だ。