ソニーは、「サイバーショット(Cyber-shot)」シリーズとして初めてマルチアングル液晶モニターを搭載し、光学15倍ズームレンズを採用したレンズ一体型デジタルカメラ「DSC-H50」を5月16日より発売する。価格はオープンだが、推定市場価格は5万円前後。
「DSC-H50」のマルチアングル液晶モニターは、上下とも90度までチルトする可動式。液晶には大型の3.0型クリアフォト液晶プラスを採用している。また、手ブレを低減するためホールド感を従来機種「DSC-H7」より高め、高倍率撮影時でも安定感が得られるとしている。また、ボディには防汚性に優れ、傷がつきにくい「UVハードコート」を採用。ボディカラーはブラックとシルバーの2種類が用意され、ブラックタイプにはレザープロット(皮しぼ塗装)を施している。
レンズは35mm換算で31~465mm相当の光学15倍ズーム、カール ツァイス「バリオ・テッサー」を搭載する。別売のテレコンバージョンレンズ「VCL-DH1774」(倍率1.7倍)も装着できる。撮像素子は有効910万画素の1/2.3型「Super HAD CCD」。今回新たに、16:9モードに高画質な「6M」モードを追加。ハイビジョンテレビに映し出すだけでなく、A4サイズまでのプリントも可能とした。手ブレを抑えるため、レンズシフト式の光学式手ブレ補正機能を備えるほか、撮像感度は最高ISO 3200まで(オートではISO 800まで)対応し、被写体ブレも抑える。
高感度時のノイズを抑える独自のノイズリダクション機構も搭載。効果は強・弱・標準から選択できる。また、シーンに応じた適切な露出・コントラストに自動補正する「Dレンジオプティマイザー」、「Dレンジオプティマイザープラス」を備える。また、カラーモードに、実際の色合いを忠実に再現する「リアル」を新たに追加した。
顔認識は、笑顔を認識してシャッターを切る「スマイルシャッター」をはじめ、子どもと大人を自動判別する機能も搭載することで「こども優先」や「おとな優先」の選択が可能となっている(スマイルシャッター機能使用時)。「スマイルシャッター」は、一度に最大6枚まで笑顔を感知して撮影。同時に、ピント・明るさ・ホワイトバランス・フラッシュ光量・赤目軽減・美肌コントロールなども調整する。集合写真を撮影する際のセルフタイマー代わりにも使用できる。
そのほか、液晶画面の表示文字を大きく見やすくし、「画像サイズ」「フラッシュ」「セルフタイマー」だけを設定できる「かんたん撮影モード(EASY)」、さらに進化した「アドバンストスポーツ撮影モード」、カメラ本体から赤外線を照射して夜行性の動物や寝ている子供を驚かさずに撮影できる「ナイトショット」などを装備する。
同製品の主な仕様は以下のとおり。有効910万画素 1/2.3型CCD、焦点距離5.2~78.0mm(35mm判換算31~465mm相当)、約23万画素3.0型TFT液晶モニター、記録メディアはメモリースティック デュオ(PRO等含む)。サイズ約116.1(W)×81.4(H)×86(D)mm(突起部を除く)、重量約415g(本体のみ)、約547g(バッテリー、付属アクセサリー含む)。