本体に金属素材を採用し、ガラスコーティングされたディスプレイを持つNokiaのプレミアムモデル「Nokia 8800 Arte」は10万円を超える価格ながらも、2007年12月の登場以来、世界各国で"本物の質感"を求める層に絶大な人気を受けている。その上位モデルとなる「Nokia 8800 Sapphire Arte」は、本体に本革素材を取り入れ、より高級感を追求したモデルである。香港では16日、この8800 Sapphire Arteの発売開始を記念したラウンチパーティーが開催された。

16日に香港で行われた「Nokia 8800 Sapphire Arte Party」。会場には香港と中国で活躍するセレブリティーモデルも登場した。モデルの持つ端末がカメラのフラッシュに反射して光っているのは、本体が金属とガラス素材を採用しているからこそだ

Nokia 8800 Sapphire Arteはスライド型のストレート端末。GSM 3バンドとW-CDMAに対応しており、日本や韓国での利用も可能となっている。109×45.6×14.6mmの本体サイズに対し重量は150gもあるが、これは本体にステンレス素材を採用しているからである。そして、スライド機構にはボールベアリングを使用しスムースな動きを提供している。ディスプレイは2インチのQVGA。1,600万色表示の有機ELディスプレイを採用しているが、待ち受け画面などにはモノトーンで落ち着きのあるものがビルトインされている。

本体にはモーションセンサーを利用した機能が装備されており、本体を軽くタップすることでディスプレイに時計が表示される。また着信時に本体を反転させれば自動的にマナーモードとなり、キー操作無しで着信音を無音にすることも出来る。そして外部接続端子はmini-USBより小型のMicro-USBを採用。本体には他の端子類は一切無く、充電とPCとの同期をこの端子で同時に行える。

本体は上品なブロンズカラー。本体は金属素材、ディスプレイ及び選択キー部分はガラスを採用。革張り部分は本革である

ディスプレイ部分を上にスライドさせることでキーパッドが現れる。本体をタップするとアナログ時計の表示が可能だ

Nokia 8800 Sapphire ArteについてNokia香港のBruce Lamマーケットマネージャーは「無駄の無い洗練されたデザインは見るだけで人を満足させることができるだろう。そして金属やガラス、革などの天然素材は触れるだけでその上品さを伝えることができるだろう。8800 Sapphire Arteのデザインは"究極"を追求した結果から生まれたものだ」と製品の特徴を語った。

製品パッケージには本体と同じ素材を採用した金属製のクレードル、タッチセンサーを備えたBluetoothヘッドセット、そして本革製の本体ケースも同梱されている。価格は1万2,088香港ドル(約15万7,000円)と、同社の歴代モデルの中でも最も高価な部類に属している。

金属製クレードル、タッチセンサーBluetoothヘッドセット、本革ケースが付属する