さて、ここでシナリオへ戻ります。

旧校舎で行われている格闘大会B-1の情報を手に入れた主人公は、メインとなる5人の男の子たちと交流し、仲を深めていくことになります。

ゲームの流れは、

  1. 学校や街中のMAPを移動してイベントを発生させ、男の子と交流する
  2. 会話中に出てくる選択肢で好感度を上げる
  3. 仲良くなったらチケットをもらい、B-1を観戦する
  4. さらに男の子と親密になると、セコンドになって意中の彼をサポートできる
  5. たまにミニゲームが発生!

……と非常にシンプルです。 基本的にはテキストを読みながら選択肢を選んでいくだけですし、テキストのスキップやオート再生などの親切機能も用意されているので、ゲームの操作が苦手だという女性ユーザーでも問題なく進められるでしょう。

ここまでは、一風変わった設定(B-1云々)を除けば、他の恋愛アドベンチャーとそれほど違いはないわけですが……。

問題は、ところどころに挿入されているミニゲーム。

これこそが、本作の最大の特徴にして、おそらくは本作が全国のユーザーに衝撃を与えた原因なのではないでしょうか。

充実したミニゲームはどれも破壊力特大!

細かい前置きは抜きにして、さっそくそのミニゲームをご紹介しましょう。

まずは、男の子がシャワーを浴びている様子をこっそりとのぞいて、邪魔な湯気を吹き飛ばすという、とんでもないミニゲーム。

DSの2分割された画面のちょうど真ん中の部分が、大事なところをうまく隠してくれています

ニンテンドーDS本体に息を吹きかけると湯気がだんだんと消えていき、意中の彼の裸体が拝めるという仕組みになっているわけですが、興奮して勢いよく息を吹きかけすぎると男の子に気づかれてミニゲーム終了となってしまいます。

気づかれたらそこで終わり(当たり前だ!)

なんて……なんて欲望に忠実なミニゲームだ……!

……え、僕? もちろん全力で湯気を吹き飛ばしていたらあっさり見つかってしまいましたよ!

続いてご紹介するのは、「あせふき」。 ……ええ、皆さんが想像した通りのミニゲームです。

気になる内容は、半裸の体から流れ落ちる汗をタッチペンを使って拭いてあげるというもので、全部落とさずに拾うのは意外にシビアです。しかし、これに成功すると……。

ヘブン状態!

なんと、意中の彼を恍惚へと導くことができるのです! これをヘブン状態と呼び、ここまでいくと「うぅん……」という悩ましげな喘ぎ声を堪能することができます。これには女性ユーザー狂喜! 部屋の窓を開けてプレイしていた僕、涙目!

……それにしても、最初こそ「男の裸なんて見たくねー!」と思いながらタッチペンを動かしていた僕ですが、だんだんと半裸にも慣れてきて、最後の方はミニゲームが来るたびに「よし、オレがおまえを天国へイカせてやるぜ!」と気合入れてタッチしまくってました。

本作では、この他にもタッチペンと半裸を利用した様々なミニゲームが遊べますので、プレイされる際にはぜひここに一番気合を注いでがんばってくださいね!

結局ただのネタゲー……じゃないんです、これが。

……ところで、ここまでの説明で「なんだ、ネタゲーか」と思われた方がいらっしゃるかもしれませんが、それはちょっと違う。

確かに「ヘブン状態!」とか、「タッチペンで男の体を触れ!」とか、男性プレイヤーからすると思わず笑ってしまいそうになる要素が目立ちますが、実際にはそうしたミニゲームをパーフェクトにこなすのは意外と難しいですし、何より5人のメインキャラクターに用意されたシナリオがしっかり作りこまれており、クリアまでいくとかなりの達成感を味わうことができます。

この手のゲームは「ネタ」と「マジ」の配合がうまくいくかどうかで完成度が決まる、というのが僕の考えですが、本作はB-1やミニゲームの「ネタ要素」を、主人公や生徒の心の動きをリアルに描くことでうまく着地させた力作といえるでしょう。

男性も女性も関係なく楽しめる「DUEL LOVE」の世界を、皆さんもぜひ体験してみてくださいね!

(C)2008 NBGI Character Design 中条比紗也/花とゆめ

ゲームタイトル 『DUEL LOVE 恋する乙女は勝利の女神』
対応機種 ニンテンドーDS
ジャンル セコンド系恋愛アドベンチャー
発売日 発売中
価格 5,500円
キャラクターデザイン 中条比紗也