Operaの社内ビルド版がAcid3 Testをクリア

Opera Softwareが開発するWebブラウザ「Opera」の社内ビルド版が、Acid3テストをクリアしたと発表された。同社開発チームの公式ブログ「OPERA DESKTOP TEAM」に、26日投稿された記事により明らかにされたもの。3月27日時点では、Safari 3.1が75点、Firefox 3.0 β4が68点、OmniWeb 5.7 β2が40点 (いずれもMac OS X版) など、100点を達成した一般向けのWebブラウザは存在しない。

Acid3テストは、Webスタンダードプロジェクトが3月3日に正式公開した、Webブラウザの標準規格達成率を検証するためのオンラインテスト。ブラウザでAcid3のサイトにアクセスすると、DOMやCSS、ECMAScriptといったWeb 2.0時代に要求される機能が標準仕様を満たすか確認され、100点満点で評価される。

Safariの開発途上版的位置付けの「WebKit」も、同じく26日に公開したWebKit r31342でAcid3 Testをクリアしたと、プロジェクトの公式ブログ「Surfin' Safari」で発表された。WebKitの最新ビルド (本稿執筆時点ではr31356) は、同プロジェクトのWebサイトからダウンロード可能。

ちなみに、Operaの100点達成が報告されたのは、ノルウェー時間で3月26日の18時14分。対するWebKitは、Apple本社のあるカリフォルニア州の時間で3月26日の18時55分。これを日本時間に置き換えると、Operaが3月27日2時14分、WebKitが3月27日11時55分。テスト終了からブログで報告するまでのタイムラグを考慮しなければ、数時間の差でOperaがAcid3一番乗りを果たしたといえそうだ。

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