Crysis

次は負荷の極めて高い「Crysis」。製品版の最新バージョンを使いテストを行った。設定は「詳細」タブで全て「高」にしたものを標準画質、その上でさらに「アンチエイリアス4X」を適用したものを高画質設定としている。

9800GX2の力を持ってしてでも、解像度を下げてもフルHDで60fpsに到達することはできなかったのはちょっと残念だが、8800 GTS 512の約1.6倍と、ほぼSLI相当の性能が出ていることがわかる。高画質設定で性能が落ちるのは、Crysisエンジンとアンチエイリアスの相性の悪さだろう。

Unreal Tournament 3

次は負荷が軽めのゲームから「Unreal Tourmanent 3」を使ったテストを行なう。設定は全てのディテールを最高の"5"に設定している。アンチエイリアス等の設定をドライバ側で付与すると、今回の環境では9800 GX2が起動直後に強制終了してしまうため、標準画質のみのテストとした。

元々SLI等のマルチGPU技術には非対応のゲームであるためか、9800 GX2を使っても単騎の8800 GTS 512相当の性能しか出せていない。こうした制限はHD 3870 X2も同様にあるので、デュアルGPU搭載ボードだからといって無条件に速くなるわけではない、ということだ。

LOST PLANET EXTREME CONDITION

最後に「LOST PLANET EXTREME CONDITION」でのテストで締めくくろう。画質は基本的に全ての項目を「高」および「異方性フィルタリング4X」に設定した標準画質と、「影の品質」「Furの品質」「フィルターの品質」3つを「DX10」、さらに「アンチエイリアス4X」「異方性フィルタリング16X」を追加した高画質設定を用意した。解像度は16:10のものを優先的に選択している。

Crysisと似たような傾向だが、フルHDでは約1.8倍の性能の伸び(対8800 GTS 512比)というのは驚きだ。LOST PLANETとGeForce系は相性がよい組み合わせというのもあるが、フルHDで画質を思いっきり上げても滑らかに動くというのはゲーマーの瞳には極めて魅力的に映る。