Intelの4シリーズ・チップセットの中で、各社の主力となるのはこのP45チップセットだ。製品のラインナップも充実しており、P45だけでASUSは7モデル、MSIは5モデルを展示していた。全部見ていくとキリがないので、ここではある程度抜粋して紹介していきたい。
メインストリームもPCI Express 2.0対応に
未発表チップセットのため、仕様については不確定要素も残るが、各社の製品を見てみると、FSBはX48と同様に1,600MHzをサポートした製品が多かった。「チップセットの正式サポートは1,333MHzのまま」という情報もあり、メーカー独自の対応である可能性が高いが、ほとんどの製品が1,600MHzをサポートしており、いずれにしても「事実上対応する」と考えて良さそうだ。
メモリについてはX48とは対照的に、こちらは引き続きDDR2専用モデルが主流となるが、DDR3モデルも少なからずあり、DDR2から3への移行がゆっくりと進んでいきそうだ。また移行期恒例のコンボモデルとしては、ASUSから「P5QC」が用意されている。
メモリについては、一部製品が最大16GBまで対応している点にも注目。チップセットの正式サポートなのかどうかは不明だが(3シリーズ・チップセットでは最大8GBまでとなっている)、メモリモジュールも安くなってきており、64ビット版Windowsでメモリを大量に搭載したいユーザーにはいいだろう。
従来のP35チップセットとの大きな違いは、グラフィックのインタフェースがPCI Express 2.0に対応したことだろう。3シリーズ・チップセットでもハイエンドのX38のみが対応していたが、P45・G45の登場で、これが全面的に広がることになる。またCrossFire対応を謳い、x16スロットを2つ以上搭載する製品が多かったが、X48とは異なり、x16の帯域をフルに使えるのは1スロットまでとなるようだ。
またABITのブースには、「P43」を搭載するという製品「IP43」も展示されていた。このチップセットについてブース担当者に確認したところ、「ほとんどP45と同じだが、対応メモリのクロックが抑えられているほか、OCの能力も低い」とのこと。