AOL傘下のNetscape Communicationsが20日 (米国時間)、FirefoxをベースとしたWebブラウザの最新版「Netscape Navigator 9.0.0.6」をリリースした。対応プラットフォームはWindowsとLinux、Mac OS X。

これで本当に最後? 「Netscape Navigator 9.0.0.6」

今回のリリースは、Firefox 2.0のセキュリティ対策版 (Firefox 2.0.0.12) が7日に公開されたことを受けたもの。修正箇所も同様で、修正される10件のセキュリティホールのうち3件は、重要度が4段階中もっとも高い「Critical」に分類されている。

Netscape Navigator開発チームは、2007年12月に同Webブラウザの開発 / サポート終了を表明。当初は2月1日の終了を予定していたが、3月1日までの1ヶ月間延長されていた。2月29日までにFirefox 2.0.xがアップデートされないかぎり、バージョン9.0.0.6がNetscape Navigatorの最後となる。同チームのブログによれば、3月1日以降にNetscape Navigator 9.0.0.6を起動すると、FirefoxおよびFlockへの移行を促すリマインダが表示されるとのこと。ブログでは、Netscape Navigatorからの移行ツールを標準装備する、同じFirefoxベースのブラウザであるFlockへの乗り換えを呼び掛けている。