米Microsoftは、MS-Office文書をOffice Open XML (OOXML) に変換するオープンソースプロジェクト「Office Binary Translator to Open XML」を発足した。プロジェクトはSourceForge.netによりホスティングされ、開発成果は修正BSDライセンスのもとオープンソースソフトウェアとして公開される。

MS-OfficeバイナリファイルをOOXMLに変換する「Office Binary Translator to Open XML」

Office Binary Translator to Open XMLは、Microsoft Office 97 - 2000で使用されているバイナリファイルフォーマットがOpen Specification Promise (OSP) のもと公開されたことを受け、発足されたオープンソースプロジェクト。Word 97-2007 (.doc)、PowerPoint 97-2007 (.ppt)、Excel 97-2007 (.xls / .xlsb) のバイナリファイルを、OOXML形式に変換するプログラムの開発を目的としている。

プログラムの開発は、Open XML/ODF Translatorプロジェクトにも参加しているドイツのソフトベンダーDIaLOGIKa社が行う。Microsoftは、技術指導やプロジェクト管理、テクニカルサポートを担当する。

現在公開されている開発ロードマップによれば、MS-Wordバイナリファイルの解析およびOOXML (.docx) への変換を行うプロトタイプを4月に、その完成版を6月に公開する予定。ExcelとPowerPointについては、6月に仕様書を公開する計画となっている。