サイバーリンクは2月14日、PC、家庭用テレビ、HDDレコーダーなどを核とするデジタルホーム・ソリューション戦略の説明会を開催した。

業績について説明するサイバーリンクCEO アリス・チャン氏

説明会では、まずサイバーリンクCEO アリス・チャン氏が立ち、企業概要とビジネスモデルを説明。Connected digital lifestyleを基本に、デジタルホーム・ソリューション、ハイディフィニッション・メディア・ソリューション、リモートメディアアクセス、デジタルTVソリューションを展開していくとした。

研究開発は、サイバーリンク創立者であるProf.Huang会長が教授を務めた国立台湾大学と共同で実施。5年先を見越した最先端のソフトウェアソリューションを構築するための技術を作り出している。主力商品は、ビデオ再生ソフト「PowerDVD」をはじめとする、PCや周辺機器へのソフトウェアバンドル。PC向けBlu-ray / HD DVDプレイヤーの70%のシェアを占め、これがサイバーリンクの収入の80%を稼ぎ出している。デル、ヒューレット・パッカード、東芝、ソニーなどのPC、光学ドライブにプリインストールされ、コンシューマーに届けられている。

ソリューションを紹介するサイバーリンク代表取締役社長 尾藤伸一氏

次に、サイバーリンク代表取締役社長 尾藤伸一氏がソリューションを紹介した。特にデジタルホーム分野では、DLNAを活用したコンテンツ共有を実現。音楽、テレビ、ビデオ、写真など、家庭内のどこでもデジタルコンテンツを共有できるソリューションのデモを行った。また、家庭内のメディアサーバー内のコンテンツを屋外でシェアできる「CyberLink Live」を紹介した。「CyberLink Live」を使うと、外出先のマシンと家庭内のメディアサーバーを接続。ビデオや写真を外部のサーバーにアップロードする必要がなく、直接家庭内のメディアサーバー内のコンテンツを外出時でも見られるようになる。

PC内に録画した番組をテレビで再生するデモ。LANを利用している

DLNA対応テレビに、PCのSoftDMAを使って映し出している

日本は、ITと情報家電(最近のテレビやDVDレコーダーなど)の融合が進んでいて、高速通信インフラとデジタル放送が同時進行しているうえ、要求の高いユーザーとパワフルなベンダーが揃っていることで、世界の中でも興味深い市場と分析した上で、日本での導入を進めていくとした。すでにソニーのVAIO、東芝のQosmioなどのPCに導入済み。テレビやDVDレコーダーなどとの連携を実現している。