東芝は、米国時間1月4日に発表されたワーナー・ブラザースの次世代DVD規格における「Blu-ray Disc単独支持」への路線変更に関して、コメントを発表した。

同社は、ワーナー・ブラザースとはこれまで、DVDフォーラムの中心メンバーとして、緊密な協力関係を築いてきたこともあり、「BD単独支持への路線変更には、大変驚いている」と表明。また、「2007年に、最大市場である米国市場をはじめとして、HD DVDが優れた成果をあげたにも関わらず、ワーナー・ブラザースがこのような決断を下したことは極めて残念だ」としている。

現在、次世代DVD規格としては、「Blu-ray」と「HD DVD」の2つの規格が競合している。ワーナー・ブラザースはこれまで、両規格でタイトルを発表してきたが、今回の「BD単独支持」表明により、5月末でHD DVD対応ディスクの販売を終了し、Blu-ray対応への一本化に移行する。

HD DVD陣営を牽引してきた東芝は、今後の状況を見極めた上で対応を検討するとしたうえで、「国際企業200社以上が参画するDVDフォーラムが承認した次世代DVD規格であるHD DVDがベストなフォーマットであると信じている」と、あくまで「HD DVD」で勝負するとしている。

なお、映画会社としては、パラマウント・ピクチャーズ 、ユニバーサル・ピクチャーズなどがHD DVD陣営に、ウォルト・ディズニー、20世紀フォックスなどがBD陣営に賛同している。