Appleは31日、開発者用ポータルApple Developer Connection (ADC)で「Darwin 9.0」のソースコードを公開した。ソースコードは無償公開されるが、ダウンロードにはADCのアカウントが必要。

Darwin 9.0は、26日に発売開始されたMac OS X 10.5 (Leopard)の基盤部分を構成するレイヤー。BSD UNIX系の独立したOSとして動作させることも可能だが、現時点ではブート可能なCD-ROMイメージの配布は開始されていない。なお、Darwinos-usersメーリングリストに投稿されたメッセージによれば、Darwin 9.0を構成するソースコードのすべてが公開されているわけではなく、近日中の追加公開が予定されているとのこと。

現時点で公開されている内容をDarwin 8.0 (Mac OS X 10.4)と比較すると、Solaris 10から移植された「DTrace」や、アンチウイルスソフトの「ClamAV」、アカウンティングサーバ「FreeRADIUS」が新たに加わっていることを確認できる。公約されていたRuby関連のパッケージも、Cocoa APIへのアクセスを可能にする「RubyCocoa」や、パッケージ管理システムの「RubyGem」、Webアプリケーションフレームワーク「RubyOnRails」が追加されている。