英Screen Digestは、Wii / Xbox 360 / PLAYSTATION 3(PS3)が対象となる、いわゆる次世代ゲーム機と呼ばれる256ビットゲーム機を取り巻く市場動向の専門調査部門「Games Bulletin」を立ち上げた。今年第4四半期(10~12月期)の最新市場予測レポートも同時に発表されている。

同レポートによれば、今年第4四半期中に、Wii向けのリリースが予定されるゲームソフトのラインナップ数は86。Xbox 360向けのラインナップは47、PS3向けのラインナップは38とされており、Wiiが、Xbox 360およびPS3を大きく引き離した模様だ。

Games Bulletinは、Xbox 360やPS3と比較すると、Wii向けのゲーム開発に要するコストを低く抑えられる点が、Wiiゲームラインナップ数の大幅増につながっていると分析。これまでリリースされたゲームソフトの総ラインナップ数において、まだ現在はXbox 360がWiiを上回っているものの、来年初めにも、Wiiの総ラインナップ数がXbox 360を抜くとの予測も出されている。

これまでリリースされたゲームソフトの総ラインナップ数で、WiiがXbox 360に急速に迫ってきている

さらに、今四半期中に『Super Mario Galaxy』(スーパーマリオギャラクシー)をはじめとする、Wiiのみでリリースされるゲームソフトは20本を超えるのに対して、『Halo 3』をはじめとするXbox 360のみでリリースされるゲームソフトは8本、PS3のみでリリースされるのは5本にとどまるとのデータも紹介。同社アナリストのEd Barton氏は「WiiとXbox 360に関しては、今年の売行きは満足できる結果になると思うが、PS3に関しては厳しい限りだ。WiiやXbox 360に対抗するため、今年の年末商戦に合わせて、PS3がゲーム機本体の値下げ戦略に踏み切ったのも無理はない」とコメントした。

今年第4四半期中に、Wii / Xbox 360 / PS3のみでリリースされる各ゲームソフトの本数

なお、Games Bulletinは、欧州市場全体を主な視野に入れた、英国内でのゲーム開発に関しても、日本や米国におけるゲーム開発に匹敵する重要性を占めているとの分析も発表した。