iPod touchは、8GB(MA623J/A)と16GB(MA627J/A)の2モデルが用意されている。どちらを選ぶか迷うところだが、外出先より自宅のiTunesで音楽を聴く時間が圧倒的に長い筆者は、アップルストア価格で36,800円也の8GBモデルを選択した。通勤・通学途中の電車内でビデオ鑑賞、などと考えているユーザは、16GBモデルを選択したほうがいいかもしれない。

緩衝材としての役割を兼ねた外箱を開くと、現れたるは黒いパッケージ。上蓋と下部が分離した組立箱と呼ばれるタイプで、いわゆる弁当箱型だ。iPod touchはその中のトレイに収まっており、取り出すと何やら既視感が……そう、硯箱。上蓋の下部は上部に比べトーンが低く、薄墨を思わせる色合いになってことも影響しているのだろう。

折り曲げた段ボールが緩衝材となるよう梱包されている

パッケージの表面には、Corinne Bailey Raeという女性の写真が使われている

大きさといい色といい、パッケージを開ける感覚は硯箱のよう

白い小袋にはアクセサリ類、右側の内蓋には説明書やポリッシングクロスが収められている

iPod touch本体と、白い小袋に入ったアクセサリ類

肝心のiPod touch本体だが、改めて自己所有物として掌に載せてみると、nano / shuffleを除く歴代のiPodに比べ格段に薄く軽い印象。実際、同時に発表されたHDDタイプのiPod classic(80GB)と比較して2.5mm薄く、重量も20g軽い。第3世代のiPod nanoに比べれば厚みも重量も上回るが、表面積がそれなりにあるので、数値以上に薄く / 軽く感じられるのだ。

タッチパネルの周囲は黒いつや消しフレームで覆われている

iPodシリーズの伝統芸? 背面はやはりピカピカに磨き上げられている

それにしても、本体が"汚れる"スピードは想像以上。指先でいろいろ操作していると、あっという間に画面は指紋だらけ、光に反射したその様は清潔感に欠けること甚だしい。指先にティッシュペーパーをあてがうなど緊急の対策もなくはないが、キレイ好きを自称するならフィルムの貼付は必須だろう。現在のところiPod touchにジャストサイズの液晶フィルムは市販されていないようだが、これから購入するのならば同時に買い求めることを強くお勧めしたい。