豊富なプリセット値と高速エンコードを実現した「HandBrake 0.9.0」(画面はMac OS X版)

HandBrakeプロジェクトは20日、オープンソースのMPEG-4エンコーダ「HandBrake 0.9.0」をリリースした。対応プラットフォームはMac OS XとWindows、Linuxの3種。それぞれGUI版とCLI版のバイナリパッケージが提供されるが、Linux版はCLI版に限定される。

今回のリリースでは、ユーザインタフェースが一新。Mac OS X版は、画面横のドロワーにプリセット値を一覧するスタイルに変更された。プリセット値には、新たにAppleTVやiPhone、PSPやPS3などのデバイスが追加され、選択するだけで該当機種に適した動画をエンコードできる。

エンコードエンジンとして使用するx264およびffmpegも最新版にアップデート、iPod用動画を生成するときのマルチスレッド対応など、エンコード速度が向上した。画像の拡大やインターレース解除といった処理を行うときの画質も向上しているという。

動画フォーマットのサポートも改善され、オーディオソースにDTSを使用できるようになったほか、VOBおよびTS形式のファイルコンテナの読み込みをサポート、動画ファイルコンテナ「Matroska(MKV)」に準拠した映像の出力にも対応した。また、4GBを超えるMPEG-4ファイルの生成も可能となっている。