「The Recent Future Robot:HELPER Z」by 鈴木勝之

ビルから転落しそうな女性の危機をかぎつけて巨大ロボットが出動。ところが…。

日本発の完全なる一発ネタ勝負フルCGアニメがElectronic Theater入選を果たした。ET会場でも大爆笑が巻き起こった。

作者の鈴木勝之氏はデジタルハリウッド東京本校の2006年度本科CG・映像クリエイター専攻。ハードウェアはDell precision 360、ソフトウェアとしてはMaya 7.0、Photoshop CS2、Illustrator CS2、Premire 6.5、After Effects 7.0等を使用したという。

作品本編はデジタルハリウッドのサイトにて視聴することができる。

「Formation of a Spiral Galaxy」by The Four-Dimension Digital Universe Project/国立天文台

(C) 2007 4D2U Project, National Astronomical Observatory of Japan

日本の国立天文台の出品作。

天文学的シミュレーションを行い、銀河が形成されていく様を可視化した映像。銀河は星の集まり、ガス、その他の銀河と相互作用によって形成される。シミュレーションはN-BODY/パーティクル流体力学シミュレーションによって制御され、星、ガス間の重力相互作用の計算はスーパーコンピュータGRAPEによって行われている。

映像自体のレンダリングは一般的な32ビットパソコンで行われている。レンダラは国立天文台制作のオリジナル「ZINDAIJI」で、一般的なGPUのパーティクルシステムによって描かれているという。レンダリングメソッドとしてはHDRレンダリングを採用。

この映像は「国立天文台四次元デジタル宇宙プロジェクト」(略称:4D2U)の一環で作成されたもので、4D2Uオフィシャルサイトには、「ZINDAIJI」を含む、実際にユーザーのPCで動作させることのできる宇宙の可視化ソフトウェアがアップロードされている。興味のある人は訪れてみるといい。

「300's Liquid Battlefield」by Stephan Trojansky他/SCANLINE VFX

(C) Image courtesy of Warner Brothers

独創的なビジュアルで話題を呼んだ歴史スペクタクル「300」の特殊効果映像の解説集。嵐の中でのペルシャ艦隊との激戦のシーンはほぼすべてがCG。嵐の海の波動は特殊効果映像を担当したSCANLINE VFX社のオリジナル制作の流体物理シミュレーション「Flowline」を利用したとのこと。