フィンランドのNokiaは18日、シンガポールで開催中のプライベートイベント「Nokia Conneciton 2007」でミッドレンジ向け新製品3機種を発表。5月に発表された新機種などと合わせ、実機の展示を行っている。

小型のHSDPA対応端末"Nokia 6121 classic"

Nokia 6121 classic

Nokia 6121 classicは105x46x15mm、89gという小型軽量のキャンディバースタイルながら、下り最大3.6Mbpsの高速パケット通信に対応したHSDPA端末。4月に発表されたNokia 6120 classicのHSDPA対応周波数を変更したもので、6120 classicはHSDPA 850/2100MHzと北米の850MHzにも対応。一方6121 classicはHSDPA 900/2100MHzとオーストラリアや今後ヨーロッパで採用が予定される900MHzに対応している。GSM/EDGEは850/900/1800/1900MHzの4バンドに対応した。

プラットフォームははSymbian S60(3.1 Edition)を採用。画面解像度は240x320ピクセル。カメラは背面に2メガピクセル(4倍デジタルズーム、フラッシュ搭載)、前面にはTV電話用を配している。外部メモリはmicro SDカード、外部接続にはmicro USBを採用。本体色はブラック、パールホワイト、ピンク、サンドゴールド、ダークブルーの5色でアジアパシフィック地域では2007年第3四半期にオーストラリアとニュージーランドでの発売が予定されている。

音楽再生に優れたW-CDMA端末"Nokia 6267"

Nokia 6267は背面ディスプレイ下にメディアプレイキーを備えた折り畳みスタイルの音楽機能強化端末。W-CDMA850/2100MhzとGSM 4バンドに対応。内蔵メモリは30MBで、外部メモリを利用して最大4GBまで拡張することができる。内蔵のメディアプレーヤーはスキンを変更できるほか、バックグラウンドで音楽再生しながらメールを書くなど他の操作を行うことも可能だ。2.5mmのイヤフォンジャックを備え、市販のヘッドフォンを利用することができるほか、BluetoothはA2DPに対応しワイヤレスで音楽のステレオ再生にも対応している。プラットフォームは同社のSeries 40で、XHTML対応ブラウザやPush mailにも対応した。本体色はブラック、オレンジ、ラベンダー、エレクトリックブルーで国ごとに投入される色は異なる予定とのことだ。発売は2007年第3四半期の予定。

背面に音楽再生キーなどを備えるNokia 6267

メディアプレーヤーは好みのスキンに変更可能

上品なベーシック端末"Nokia 3500 classic"

前面のクリア感、背面のビビッドカラーが目を惹くNokia 3500 classic

Nokia 3500 classicは予定価格135ユーロと手ごろな価格ながら、クリアな前面の質感、ビビッドな本体カラーなど上品さを感じさせるベーシックなGSM端末だ。2Mピクセルカメラ、FMラジオ、Bluetooth、2,000件もの電話帳の保存に対応するなど日常的な利用に十分な機能を備えている。こちらも発売は2007年第3四半期の予定。

金属ボディが高級感を感じさせる"Nokia 6500 classic/slide"

会場には5月後半に発表されたNokia 6500 classicNokia 6500 slideの2機種の展示もされていた。どちらもミッドレンジ向け端末でW-CDMAに対応しており、本体に金属素材を多用した高級な質感が特徴となっている。また両機種が採用するでmicro USB端子は充電に加えPCやアクセサリの接続にも対応しており、他の外部接続端子を不要にしている。両端末とも今年第3四半期の発売予定だ。

Nokia 6500 classicはアルミコーティングボディーを採用、9.5mmと薄型のキャンディバースタイル。本体色はブラック、ブロンズと落ち着いた2色が用意されており、スタイルを重視した仕上がりとなっている。外部メモリスロットは搭載しないが内部メモリは1GBと大容量で、内蔵カメラで撮影した動画や音楽ファイルを多数の保存することもできる。カメラは背面に2メガピクセルのものを搭載。また前面のTV電話用カメラは画面上部のスピーカー部分に内蔵されており、本体のすっきりしたデザインを損わないような工夫がされている。

またNokia 6500 slideは本体にステンレス素材を採用したスライド形状端末。クリアコーティングがされており指紋の跡などがつきにくいという。同社ミッドレンジモデルとしてははじめてカールツアイス製のカメラユニットを搭載している。解像度は3.2Mピクセル、光学8倍ズームに対応しており、動画はVGA(640x480ピクセル)の撮影も可能となっている。またTV出力にも対応しており、撮影した写真や動画をTVの大画面で楽しめるほか、TV電話や他の操作などをTVに出力することも可能だ。内蔵メモリは20MBだが外部メモリにより4GBまで拡張可能だ。ほかにもFlickrやPictBridgeに対応するなど、携帯電話をカメラの代わりとしても十分利用できるだけの機能を搭載している。

Nokia 6500 classic

一体成型された特徴的な画面周りの金属パーツも展示されていた

スライド式のNokia 6500 slide

カメラはカールツアイス製ユニットを搭載する