W-VALUE SELECTの対象機種となる「Advanced/W-ZERO3[es]」。29日より予約開始

ウィルコムは14日、同社PHSの利用者が機種変更を行う際に、電話機代金の初期負担額を軽減する割賦販売方式「W-VALUE SELECT(ダブルバリューセレクト)」を7月より導入する。対象となるのは、現在の電話機を10カ月以上使用しているユーザーが、「Advanced/W-ZERO3[es]」「WX320T」「WX320K」のいずれかに機種変更する場合。Advanced/W-ZERO3[es]の予約受付は今月29日より実施する。

W-VALUE SELECTを利用して機種変更を行う場合、電話機代金の分割支払い(2年間・24回払い)が可能となり、加えて毎月の利用料金から一定金額が割り引きされる。通常の機種変更に比べて電話機代は高くなるが、利用料金の割り引きがあるので、一定期間以上同じ電話機を使い続ける場合には合計の支払額を安くできる(料金プランによっては高くなる)。月々の割引額はデータ定額系・パケット料金込みの料金プラン(ウィルコム定額プラン+データ定額オプション、つなぎ放題、ネット25、パケコミネットなど)の場合毎月1,050円、それ以外の音声通話系料金プランなどの場合は毎月525円。

例えば、ウィルコム定額プラン+データ定額オプションを10カ月以上利用したユーザーがAdvanced/W-ZERO3[es]に機種変更する場合、通常の電話機価格は34,800円(ウィルコムストア価格)だが、W-VALUE SELECTを利用すると2,260円×24カ月払い(計54,240円)と高くなる。その代わり、機種変更から24カ月にわたって毎月の利用料金が1,050円引き(割引額計25,200円)となるので、実質的な負担額は月々1,210円(計29,040円)となり、24カ月使用した場合通常の機種変更に比べて計5,760円安くなる。なお、電話機代金は24回分割払いのほか、機種変更時に一括で支払うことも可能。

例:ウィルコム定額プラン+データ定額オプションの利用者がAdvanced/W-ZERO3[es]に機種変更し、24カ月使用し続けた場合

ウィルコムストア機種変更価格 (1) 54,240円(=2,260円×24カ月)
W-VALUE SELECTによる割り引き額 (2) 25,200円(=1,050円×24カ月)
実質負担額 (1)-(2) 29,040円
通常機種変更価格(34,800円)との差額 5,760円

W-VALUE SELECT利用時の電話機価格は以下の通り。

機種名 W-VALUE SELECT価格(※) 通常機種変更価格(※)
Advanced/W-ZERO3[es] 54,240円(=2,260円×24カ月) 34,800円
WX320T 38,640円(=1,610円×24カ月) 未定
WX320K 35,520円(=1,480円×24カ月) 16,800円
※:価格はウィルコムストア価格。通常機種変更価格は定額プラン特価

同じくW-VALUE SELECTの対象機種となる「WX320T」「WX320K」

24カ月を待たずに機種変更または解約する際は電話機代金の精算が必要となるが、その場合も残額を一括精算するか、分割払いを継続するかの選択が可能。

また、長期に渡って安心して同じ電話機を使い続けられるよう、W-VALUE SELECTでは故障修理時に受けられる各種サポートも拡大する。24カ月の期間中、破損・故障時(水没・全損を除く)の修理代金が無料となるほか、水没・全損・盗難・紛失時も良品交換費用を最大2万円までウィルコムが負担する。なお、いずれも適用されるのは1年につき1回で、修理受付・良品交換時に手数料として2,100円が別途必要。

同様の割賦販売はソフトバンクモバイルが「スーパーボーナス」の名称で2006年秋より導入しているが、ウィルコムでは機種変更時のみ割賦販売を実施し、新規契約時は対象外としている点が異なる。また、従来の「W-ZERO3」などW-SIM対応電話機を利用しているユーザーは、W-SIMを差し替えるだけで機種変更手続きなしに新しい電話機を利用できるが、今回はW-SIM対応電話機の単体販売も割賦販売の対象外とされている。ウィルコムでは、新規契約時の適用や対象機種の拡大については今後の検討事項としている。