ウィルコムの喜久川政樹社長は、サイズ、スペック、操作感の3点を強化して、「よりケータイとして使えるスマートフォン」を実現したと自信を示す。スリムでコンパクト、WVGA液晶、MarvellのPXA270プロセッサ(520MHz)のCPU性能、タッチパネル、10キー、スライドキーボードの3つの入力方法とXcrawl、完全データ定額と一部音声定額など、10点のポイントを上げてAdvanced [es]の優位点を指摘する。

今回、新サービスとして「W+Info」「W+Book」「W+Video」の3サービスも開始する。これは、W+Infoは、待受画面にニュースや天気予報などの情報をプッシュ配信する機能。W+Bookは、各コンテンツホルダーから集めた電子書籍をウィルコムがポータルサイトとして販売。W+Videoでは、最新ニュースや映画の予告編などの動画をストリーミングで配信する。

ウィルコムはW-ZERO3で日本のスマートフォン市場を開拓。他社の製品も登場してきているが、今回はW-ZERO3の完成度をさらに高め、より携帯電話として使いやすい製品を目指した。

喜久川社長は、今後いかにスマートフォン市場をさらに拡大していくかに注力していく意向を示し、Advanced [es]を早期に10万台売り上げることが当面の目標だとした。また、新規契約よりも機種変更時に端末価格が高くなる現状の販売方法に対し、機種変更に限って割賦販売の導入を検討していることを明らかにした。

今後同社では、6月29日から端末の予約を開始。同時に、ビックカメラ有楽町店、ヨドバシカメラAkibaにおいてタッチ&トライコーナーを設け、ユーザーへの訴求を図っていきたい考えだ。

発表会のゲストには、TV CMのキャラクターもつとめる筧利夫さんが登場。[es]も利用しているという筧さんは、Advanced [es]が「3倍速くなった」という

左から、シャープの森本副社長、ウィルコム・喜久川社長、筧利夫さん、マイクロソフトのダレン・ヒューストン社長、マーベルジャパン・小坂秀敏代表取締役

メーカー シャープ
型名 S011SH(S)
OS Microsoft Windows Mobile 6 Classic 日本語版
CPU Marvell PXA270 プロセッサ 520MHz
表示 480×800ドット、3インチ 65,536色 モバイルASV液晶 (タッチパネル / バックライト付)
メモリー フラッシュメモリー256MB / SDRAM 128MB(ワークエリア)
通信機能 PHS(W-OAM対応W-SIM)対応、ワイヤレスLAN(IEEE802.11b/g準拠)、赤外線通信(IrDA1.2方式 / IrMCTM1.1方式 / IrSSTM対応)
カードスロット micro SDTMカードスロット×1、W-SIMスロット×1
接続端子 USBポート(miniABコネクター)、イヤホンマイク端子(平型)、赤外線通信ポート
電源 リチウムイオン充電池(EA-BL15)、ACアダプター(EA-83)
連続通話時間 約7時間
連続待受時間 約500時間(電波状態ランプ消灯時) / 約300時間(電波状態ランプ点灯時)
内蔵カメラ 有効画素数 約131万画素 (接写モード / QRコード対応)
日本語入力システム ATOK、Microsoft IME
外形寸法 約50(幅)×約135(高さ)×約17.9(厚さ)mm(本体閉時、最薄部)
質量 約157g(充電池含む)
主な付属品 W-SIM、スタイラス、USBケーブル(パソコン接続用)、CD-ROM、ACアダプター、取扱説明書、その他
収録アプリケーション W-ZERO3メール(オリジナルメールソフト)、メール(Outlook互換)、Opera Mobile、Internet Explorer Mobile、Excel Mobile、PowerPoint Mobile、Word Mobile、Windows Media Player 10 Mobile、名刺リーダ、バーコードリーダ、Dicland、Picsel PDF Viewer、ActiveSync、ブンコビューア、JBlend(Javaアプリ)、Windows Live、NAVITIME、SpriteBackup、その他