ジャングル、16,590円のBlu-ray / HD DVD制作統合ソフト

ジャングルは、Blu-ray/HD DVDのライティング統合ソフトウェア「ArcSoft TotalMediaExtreme」および、バリエーション製品を6月7日に発売する。価格は16,590円。

ArcSoft TotalMediaExtreme

ArcSoft TotalMediaExtremeの開発元は米ArcSoft。同ソフトは、Blu-ray / HD DVD映像をキャプチャ(AVCHDには6月末の無償アップデートで対応予定)、編集、書き出し(書き出しはBlu-rayのみ対応)、そして再生できるトータル製品。ディスク出力でのBD AV/BD MVフォーマットへの対応や、特に再生時のCPU負荷の低さ、コマ落ちの無いスムーズな再生などを特徴としている。

統合パッケージであるArcSoft TotalMediaExtremeは、再生機能が「ArcSoft DigitalTheatre」、BD MVに対応したキャプチャ・出力等の動画作成機能が「ArcSoft TotalMediaStudio MV」、BD AVに対応した動画を貯める機能が「ArcSoft TotalMediaStudio AV」、ファイルのバックアップ・ライティング機能が「ArcSoft TotalMediaBackup&Record」と分かれており、ひとつのランチャーメニューから各機能を呼び出す。

再生機能のArcSoft DigitalTheatreでは、BD MVやBD-Java等、市販BD-ROMのフル機能再生に対応。また、ソフトウェア機能として「ダイナミックストリームスイッチ」を搭載することでスムーズな再生を可能とし、NVIDIAのPureVideo、ATIのAvivoなどGPUが搭載する次世代ビデオの再生支援・高画質化機能に対応している。さらに、BDとHD DVDを1つのソフトで再生でき、再起動等も不要。デモンストレーションでは、一時的に40Mbpsを超えるビットレートにも達するBlu-rayタイトルや、HD DVDのインタラクティブ機能など(ピクチャ・イン・ピクチャ等)をスムーズに再生できる様子を紹介した。

同時発売のパッケージ「ArcSoft DigitalTheatre」は、ArcSoft DigitalTheatre機能を抽出した製品。もう1つの同時発売ソフト「ArcSoft TotalMediaAuthor」は、TotalMediaExtremeからArcSoft TotalMediaStudio MV/AVの機能を抽出した製品。どちらもランチャーメニューは用意されており、非搭載機能は体験版として試用することが可能だ。

ArcSoft DigitalTheatreの推奨動作環境は、Blu-ray / HD DVD再生時ではCPUがCore Duo T2700以上またはCore 2 Duo E6300以上、メモリが1GB以上、グラフィックスカードがGeForce 7600 GT以上またはRadeon X1600以上推奨でVRAMが512MB以上推奨、Blu-ray / HD DVDのドライブなど。なお、Blu-ray / HD DVDの著作権保護されたコンテンツのフル再生にはグラフィックスカードとディスプレイ双方でHDCPに対応している必要がある。ArcSoft TotalMediaAuthorの動作環境は、Pentium III 866MHz以上またはAthlon 1.0GHz以上、メモリが256MB以上など。ArcSoft TotalMediaExtremeはArcSoft DigitalTheatreとArcSoft TotalMediaAuthor双方の動作条件を満たす必要がある。対応OSは全てWindows XP / Vista。

世界に先駆け日本市場に投入・各種コーデックを自社開発

製品発表に合わせて開催された説明会では、ジャングルの代表取締役社長 高田晃子氏、そして開発元の日本法人であるアークソフト代表取締役本部長 兼 ArcSoft副社長 富嶋稔氏が挨拶を行った。そのなかで、高田晃子氏は、ArcSoft TotalMediaExtremeが世界に先駆ける形で日本市場に投入されると紹介、また富嶋稔氏は「次世代ディスクではコーデックが鍵」とし、エンコード・デコードを含め各種コーデックを自社開発したと紹介した。

また、説明会に招かれた日本画質学会副会長 デジタルメディア評論家 麻倉怜士氏は、ハイビジョン映像のすばらしさを「情報量が6倍」「感動量も6倍」と紹介した。ハイビジョンが一般的になるにしたがい、DVカムコーダーでも手の届く製品が登場していることを挙げ、子供をSD画質で撮影・編集・作品化しても、その子供が成長した時に(画質の劣る)SD画質で観ることになると例え、ハイビジョンで作品を残す意義を主張した。