ハードウェア編ではEM・ONEの外観からその概要を見てきたが、以下はソフトウェア面からその内容をみていこう。

まずは、「Today」画面からみていこう。標準でのToday画面のアイテムは、上から「日付」「メール」「ワイヤレス」「eOneGatewayClient」「実行中のプログラム」となっている。「eOneGatewayClient」アイテムは、「EM」ロゴの表示ならびに「3D Box」のランチャとなっている。

標準のToday画面。「EM」ロゴをタップすると「3D Box」が起動する

「プログラム」画面。ぼかしているアイコンは試用時に追加インストールしたアプリケーション

「EM・ONE」はインプットスタイルであれビュースタイルであれ、横位置での使用が標準となっている。上記のToday画面など各種アプリケーションの実行画面をみると、幅広く感じることであろう。W-ZERO3[es] の「プログラム」画面と比較してみると、W-ZERO3のアイコン表示が1行あたり4個に対して、EM・ONEでは5個のアイコンが表示されている。明らかに作業領域の広がっていることが分かるだろう。

横位置一列に5個のアイコンを表示できる

比較対象としてW-ZERO3[es]の「プログラム」画面。横一列には4個のアイコン表示である

次に、「設定」における「個人用」「システム」「接続」の各タブ画面をみていこう。

「個人用」タブには一般的なWindows Mobile端末とほぼ同じ構成であるが、「システム」タブには「S01SH情報」や「ポインティング」が追加されている。また、「ユーティリティ」には「RGB出力」の設定画面があり、外部RGB出力端子を標準搭載していることが分かる。

「設定」→「個人用」タブの画面。一般的なWindows Mobile端末と同じ構成である

「設定」→「システム」タブの画面。W-ZERO3ではなかった「ポインティング」が用意されている

「設定」→「システム」→「ポインティング」。ポインティングデバイスの有効無効、ポインタ形状、調整、感度などを設定する

「設定」→「システム」→「ユーティリティ」の中の「RGB出力」。外部出力端子のコントロール画面である

「システム」タブのメモリでは、データ記憶用ならびにプログラム実行用の空き領域を確認することができる。ともにW-ZERO3に比較すると広大な領域が確保されていることが分かる。データ記憶領域では、桁数の関係で単位が欠落しているが、350MB以上の空き領域、プログラム実行用では80MB以上の空き領域がある。

「設定」→「システム」→「メモリ」。搭載メモリ128MBのおかげで、プログラム実行用空き領域として80MB以上が確保されているのはうれしい

「設定」→「システム」→「バージョン情報」。ちなみにW-ZERO3[es]のバージョンは、「5.1.195(Build 14957.2.3.1)」である

「接続」タブはEM・ONEが多様な通信機能を搭載していることを思い出させてくれる。Bluetooth機能とワイヤレスLAN機能(802.11b/g)を設定するアイテムが追加されている。

「設定」→「接続」タブの画面。「Bluetooth」「HSDPA設定」「ビーム」「ワイヤレス マネージャ」が追加されている

「設定」→「接続」→「Bluetooth」。Bluetooth関係の設定。ペアリング時のPINコード入力などは、ここで行う

「設定」→「接続」→「HSDPA設定」。電話番号やファームウェアのバージョン確認、PIN認証やHSDPAのオンオフを行う

「設定」→「接続」→「ワイヤレスマネージャ」。内蔵ワイヤレスLAN、BluetoothとHSDPAの各通信機能のオンオフを集中管理できる