EIZOは、6月20日から22日にかけて東京ビッグサイトにて開催されている「日本ものづくりワールド 2018」内の「第29回 設計・製造ソリューション展(DMS)」にて、産業分野に向けた液晶モニタの紹介を行なっている。

用途に応じたさまざまな液晶モニタを展示

例えば、2018年8月20日より発売される予定の4辺フレームレス・フルフラット31.5型4Kモニタ「FlexScan EV3285」は、4辺フレームレス・フルフラットのデザインを採用することで、前世代のEV3237と比べてモニタ部の容積を17%、設置面積を12%削減したほか、60WのUSB PD(Power Delivery)に対応したUSB Type-Cポートを搭載。USB Type-C対応ノートPCを接続することで、映像や音声をモニタ上に表示しつつ、給電を行なうことを可能とした。

  • 4辺フレームレス・フルフラット31.5型4Kモニタ「FlexScan EV3285」

    USB Type-Cに対応した4辺フレームレス・フルフラット31.5型4Kモニタ「FlexScan EV3285」

また、HDRリファレンスモニタ「ColorEdge PROMINENCE CG3145」は、液晶モニタながら、輝度1000cd/m2、コントラスト比100万:1を達成することでHDRコンテンツを正しく再現することを可能としたモデル。産業分野では主に自動車のレイトレーシング時の色味や質感の確認などでの活用が想定されているという。

  • HDRリファレンスモニタ「ColorEdge PROMINENCE CG3145」

    HDRリファレンスモニタ「ColorEdge PROMINENCE CG3145」

船舶からのニーズで開発された大型テーブルモニタ

このほか、46型のチャートテーブルモニタ「DuraVision MDF4601WT」も同社ブースではデモ展示が行なわれている。

同モニタは元々、電子海図の活用を目的に開発されたというもので、海上でのスムーズな活用を実現することを目指した「パームリジェクション機能(指やペン以外の接触面でのタッチ操作無効機能)」や画面上に液体を検知するとタッチ操作を無効化する「ウォーターディテクション機能」、複数人での閲覧・操作を容易にするフルフラットデザインおよび10点マルチタッチなどが採用されている。今回の展示の意図としては、設計図面を大勢の人で確認をしたり、イベントなどにおける経路の確認など、新たな用途開拓を目指したものとのことで、電子海図以外の分野における認知拡大を図って行きたいとしていた。

  • チャートテーブルモニタ「DuraVision MDF4601WT」

    チャートテーブルモニタ「DuraVision MDF4601WT」