音楽を取り巻く市場
「音楽鑑賞を取り巻く環境は大きく変わってきている」。そう説明するのは、同社のテクニクスブブランド事業担当役員の小川理子氏だ。
ターニングポイントになったのは2015年。同年にアップルやグーグル、アマゾンが定額音楽サービスを開始し、音楽鑑賞がより身近なものになったのではと同社はみている。
レコード市場は拡大するか
そんな中なぜ、レコードなのか。
「レコードには音楽配信にはない、アーティストの作品を手にするという所有感がある。」(小川さん)
人気のミュージシャンがレコードを発売すると、レコード店に足を運ぶ。そうすると、CDにはないサイズ感のジャケットが目に入る。その大きさが新鮮で、部屋のインテリア用にジャケ買いする若い層。アナログレコードの盛り上がりにより、かつてレコードを買っていた世代の人からすれば昔欲しかったレコードを買える環境になってきているのだという。
英BBCの調査では、レコード購入者の約45%は、広告付きの音楽ストリーミングサービスで曲を聴いてから購入したというデータがあるという。定額サービスは意外にも、レコードに恩恵をもたらしているようだ。
「一過性のブームではなく着実にひろがっている。ハイレゾとレコードという新潮流になってきている。」(小川さん)パナソニックは、この二大潮流を高音質で、提供して市場をさらに拡大することを目指していくという。
パナソニックは、東京と大阪にあるパナソニックセンターや、専用のキャンピングカーなどを使って、より多くの人に視聴してもらい商品の良さを知ってもらう取組みをしていく。レコードのこの盛り上がりは、今後どうなっていくだろうか。今後が楽しみだ。