Battlefield 3(グラフ21~26)

Electronic Arts Inc.
http://www.battlefield.com/battlefield3

プロゲーマーにはおなじみ(?)Battlefieldシリーズの最新作。パッケージ版も購入可能だが、筆者はOrigin Onlineからダウンロードで購入した。

さてこのBattlefield 3、そのままではベンチマークに使えない。フレームレート表示機能とかプレイバック機能などが無い(当初は後追い実装とかいう話もあった様だが、今のところ実装されていない)。このため測定にはFrapsを併用している。

ベンチマーク手順は以下の通りである。

(1) まずFrapsを起動しておき、その後Battlefield 3を立ち上げ、右にある"CAMPAIGN"を起動する(Photo26)。
(2) キャンペーンが立ち上がったら、オプション画面でビデオ設定を変更(Photo27)。
(3) "新規キャンペーンを開始"を選択(Photo28)。
(4) キャンペーンの難易度には"イージー"を選択(Photo29)。
(5) キャンペーンがスタートすると、オープニングの後で電車のドアを蹴破るシーンが出てくる(Photo30)ので、この瞬間にF11を押してFrapsでFPSの記録開始。
(6) 蹴破った車両でまず2人(蹴破った瞬間に倒した相手を含めると3人)を倒し、その先で更に3人を倒したあとで、ドアに掛けられたショットガンを"R"長押しで取り、ドアを開けたところでもう一度F11キーを押して記録終了(Photo31)。
(7) 解像度毎に三回づつ(3)~(6)を繰り返す。解像度の変更時は(2)から繰り返し。

Photo26: 立ち上げには結構時間がかかる。時々失敗することもあるが、何度か繰り返していれば立ち上がる。

Photo27: 映像品質は"最高"を選択。解像度は毎回変化させる。垂直同期は"オフ"を忘れずに設定。

Photo28: キャンペーンはSEMPER FIELDS一択。プレイして経験値が溜まると他のキャンペーンも選べるようだが、別にプレイをしたいわけではないので経験値は0のままなので、これしか選択できない。

Photo29: 腕に覚えがあればノーマルやハードでもいいのだが、ベンチマークは「毎回なるべく同じ様にプレイする」のが重要なので、ここはイージーの選択が無難。

Photo30: 何回かやってるうちにタイミングがつかめるようになる。一応ドアの窓ガラスにびひが入った瞬間に記録開始している。

Photo31: これはショットガンを取った直後。この後ドアを完全に開け放って向こう側が見えた瞬間に記録終了としている。

Frapsでは最大/最小/平均の各フレームレートと一緒に、実際のフレームレート変動も記録した。こちらもAliens vs Predator同様に、グラフ21・22は3回の測定の合算、グラフ23~26はそれぞれの解像度における1回目の記録を使ってプロットしている。

ということで手順の説明が終わったところで結果を。まず平均フレームレート(グラフ21)だが、最高解像度/最高描画品質でもRadeon HD 7970は70fps超えという極めて優秀な成績を残している。これは最大/最小フレームレート(グラフ22)でも明らかで、特に1920×1200ピクセルの時など、Radeon HD 7970の最小フレームレートとRadeon HD 6970の最大フレームレートが殆ど変わらないという結果になっているあたり、性能の差は明らかと言って良い。対GeForce GTX 580比でも十分に高速といって良いだろう。

これは実際のフレームレート変動を見ても判る。Battlefield 3では実際のプレイをベースにしている関係で、テスト毎に経過時間が若干異なる(特に後半の3人を倒すあたりが、一発で全員倒せる場合もあれば、しばしば撃ち合いが続く場合もあるあたりが変動要因)が、それでも大まかな傾向は変わらないだろう。1024×768ピクセル(グラフ23)では、車両後半部から前半部に移動するあたりのフレームレートはGeForce GTX 580もRadeon HD 7970もそれほど大きく差は出ない。ところがその前後の撃ち合いのあたりは明確にフレームレートの差がでる。これが解像度が上がると差が顕著になってゆき、1600×1200ピクセル(グラフ25)とか1920×1200ピクセル(グラフ26)では完全にグラフが分離している。特にグラフ26の場合、Radeon HD 7970が60fpsを下回るのはほんの一瞬でしかないあたりは、この解像度と描画オプションで十分プレイが可能、ということを示唆していると思える。