この日訪れたのは、大田区・蒲田の「天神湯」。京浜急行の「京急蒲田」駅を東側に出て第一京浜を渡り、3分ほど歩いたところにある銭湯だ。JRの蒲田駅で降りてしまうと少し歩くことになってしまうので注意したい。蒲田といえば餃子やトンカツ、B級グルメや赤ちょうちんなど、活気のある飲食店が多いことでも知られているが、京急蒲田の東側はすっかり落ち着いた住宅地である。

「天神湯」へは京浜急行の「京急蒲田」駅から徒歩3分

軽食も充実したロビーでゆったりと

車で通う人も多いのか、天神湯の入り口には10台分の駐車場。さながら小さなスーパー銭湯のようである。1階にはコインランドリーがあり、入浴客は2階へ、階段かエレベーターで上がる。中に入ると、右手にフロント、左手に券売機が2台ある。

左手奥には軽食コーナーがあり、テーブルやイスが並んでいて、こちらではアルコールをはじめとしたドリンクから、おつまみ、ラーメンやカレーライスまで食べることができるとか。こちらのほか、ロビーにはテレビやベンチソファ、自販機などがあり、もちろん食事をせずともゆったりくつろげる。

天神湯の男女の湯は日替わり。月・水・土は男湯が1階、女湯が2階。それ以外の日は逆になる。この日は水曜日だったので、2階のフロントから1階の脱衣所へ階段で下りることに。

脱衣所は中央がぽっかり空いており、広々。松竹錠の鍵がついたロッカーは2面。隅には洗面台があるほか、缶・ペットボトルの自販機、牛乳瓶の自販機、ベビーベッド、デジタル体重計。ローテーブルとスツールがいくつかあり、壁側はガラス窓に。天気が悪い日だったので、少々薄暗い。

"神宿石"は身体を芯から温めてくれる!?

1階の湯のイメージ(S=シャワー)

開店直後に来たつもりだったが、早くも常連客は7~8人入浴中だった。外で待つ人のために早く店を開けたのかもしれない。開け放たれた浴室の窓から入り込む風は、少し肌寒さを覚える季節になってきた。手早く身体を洗って、湯に入ろう。

湯船は大きく3つ。ジェットバスのある浅風呂の主浴槽、主浴槽に負けじと広い露天(外気)風呂、それにブラックシリカ風呂である。ブラックシリカは通称"神宿石"とも呼ばれており、遠赤外線効果で身体を温めてくれるらしい。そう言われてみれば温まった気もする……が、効果のほどはぜひ皆さんが実際に試して感じていただきたい。

一つひとつの浴槽がゆったりとられているので、多少混み合っていても十分足を伸ばして入浴できる。湯はどれもぬるめで、41度前後だろうか、とても入りやすくて快適だ。これなら小さいお子さん連れでも、存分にお風呂を楽しめることと思う。

※イメージ図は筆者の調査に基づくもので正確なものではございません

筆者プロフィール: 高山 洋介(たかやま ようすけ)

1981年生まれ。三重県出身、東京都在住。同人サークル「ENGELERS」にて、主に都内の銭湯を紹介した『東京銭湯』シリーズを制作している。