【連載】

お笑い芸人一本釣り

1 流れ星 - 強烈なツッコミとキャラクターでインパクト大の新星

 
  • <<
  • <

1/11

敗者復活戦からの優勝を遂げたサンドウィッチマン然り、『M-1グランプリ2007』の「準決勝進出組」は実力派揃い。中でも今、ブレイク間近と注目なのが、流れ星。舞台の上ではいつも裸足、突拍子のないキャラで一気に客をつかむボケ担当ちゅうえいと、優男の風貌ながら本気の往復ビンタでつっこむ瀧上伸一郎の小気味いい漫才は、爆笑オンエアバトルでも16戦全勝するなど話題沸騰中。そんな流れ星のコンビ結成のきっかけやアルバイト時代のエピソードを訊いた。

――芸人を志したきっかけは?

流れ星のちゅうえい(左)と瀧上伸一郎

瀧上伸一郎(以下、瀧上) : 「もともと僕らは高校の同級生でして」

ちゅうえい(以下、ちゅう) : 「岐阜の斐太高校なんですが、『白線流し』で有名な学校の文化祭で、5人組でコントをやったんです」

瀧上 : 「雨上がり決死隊さんの単独ライブのネタをパクったんです(笑)」

ちゅう : 「コピーバンドどころじゃない、モロパクリ(笑)。それがあまりにもウケてしまったもんだから、2人ともお笑いでやっていけるんじゃないかと勘違いしたのが始まりで。高校を卒業して大阪の美容師学校に通っていた瀧上を、浪人していた僕が誘いました」

瀧上 : 「お前しかいない、と言われてね」

ちゅう : 「実際は文化祭のメンバーを順番に誘っていって断られ、4番目に誘ったのが瀧上だったんです(笑)」

瀧上 : 「東京でやるか大阪でやるか、賭けたんです。ちゅうえいが東京の大学に合格したら東京で、全滅したら大阪でお笑いをやろうと。それで、結果はどうなったんだっけ」

ちゅう : 「19校受けて、1校に補欠合格!」

瀧上 : 「それだけ受けたら、どこか受かるやろ。賭けになってねえ。しかも補欠って」

ちゅう : 「通ったのは『あすなろ白書』の舞台になった大学で、お笑いよりキャンパスライフを謳歌しちゃいました。その代わり、瀧上がお笑い方面を頑張ってくれまして」

瀧上 : 「お前が誘ったのにな」

――ネタはどちらが考えているんですか?

ちゅう : 「結成時からずっと瀧上ですね」

瀧上 : 「2年前くらいに気付いたんですよ。ちゅうえいがホン(台本)を書かないのは能ある鷹が爪を隠してるわけじゃないんだと。書かないんじゃなくて、書けないんですよ」

ちゅう : 「いやいや、瀧上はネタ作りの才能があるんです。顔芸をしたりする僕のことをすべて分かった上で、僕を生かすネタを書いてくれる」

瀧上 : 「まあGLAYで言ったら、彼がTERUで僕がTAKUROみたいな。TERUの美声を活かす歌詞を影ながら書いていきたいなと(笑)」

ちゅう : 「とにかく僕らは正反対の人間なんですよ。プライベートも、女性の好みも、やってたアルバイトの種類も」

――どんなアルバイトを経験しましたか?

ちゅう : 「瀧上は破天荒なバイトしてましたよ」

瀧上 : 「サパークラブっていう、男性客の多いお水のお店で働いてました。女性を同伴してきた男性客を盛り上げる仕事で」

ちゅう : 「無茶ぶりされるんだよな」

瀧上 : 「例えばヤクザの親分さんから『お前ら、何か面白いことやれよ』と言われるんです。従業員10人中7人はお笑い芸人だったので、もう無茶苦茶やってましたね。割り箸の先におしぼりを巻いて火をつけて、それをお尻に挿しながら『もののけ姫』の歌を唄うとか」

ちゅう : 「親分さんに気に入られて、ネクタイをもらってましたよ。取り巻きに嫉妬されるくらい」

瀧上 : 「でも今となってはお笑いの勉強になりましたね。全体を見る目とか、場の読み方とか。サパークラブを、さんま御殿に見立ててましたから」

ちゅう : 「僕はお笑いとは関係なく、結婚式の配膳係を黙々とやっていました。それも格式高い明治記念館で」

瀧上 : 「そういえば何も面白いエピソード聞いたことないけど」

ちゅう : 「そそうをしてはいけない仕事なんだよ。ボケちゃいけなかったわけで」

瀧上 : 「ボケていい仕事なんてないよ(笑)」

ちゅう : 「ツッコミの瀧上が波乱万丈な毎日を送る一方で、ボケられないボケ担当なんて……」

瀧上 : 「あの髪型ならウケたかもね。僕、元フォークダンスDE成子坂の桶田さんと一緒に暮らしてたことがあって。他人の髪の毛を切りたがる桶田さんに、ちゅうえいがカットされたんですよ」

ちゅう : 「袴田吉彦みたいな髪型がいいって言ったのに、頭のてっぺんがハート型にくりぬかれてて(笑)。あの頭で配膳やってたら、笑い取れただろうなあ」

――今後はどういう活動を?

瀧上 : 「僕らは2人とも、流れ星という会社の社長みたいなものなんです。だからピンの仕事もどんどんやって、売れた方が流れ星を引っ張っていければいい」

ちゅう : 「そういやピンの番組が始まるらしいじゃねえか……」

瀧上 : 「NHK教育の『リトル・チャロ』という英会話の番組です。これからは英語でツッコんでいくから」

ちゅう : 「その前にギャラを半分に分けろよ!」

瀧上 : 「いや、それはできないね(笑)。今後の目標はシティーボーイズですね。あの年齢でもなおステージは満席で、しかも新しいことに挑戦されてる。僕らも流れ星らしいことを平均してやるより、新しいことにチャレンジしていきたいですね」

ちゅう : 「テレビのバラエティもな。もっと人と絡んでいきたい」

瀧上 : 「じゃあ、最後に締めますか」

ちゅう・瀧上 : 「はい、流れ星(決めポーズ)!」

流れ星 プロフィール

ちゅうえい 1978年7月29日生まれ。岐阜県出身。A型。脈絡のないシチュエーションとキャラでつかみを取るボケ担当で、野性味あふれる立ち振る舞いが持ち味。ネタ中に出てくるオリジナルソングを自作している。 瀧上伸一郎 1978年12月12日生まれ。岐阜県出身。B型。氷川きよし然とした甘いルックスにファン多し。その雰囲気から想像できない本気のビンタは、ときに相方をパンチドランカーにさせる。
出演情報 : 3月31日より『リトル・チャロ~カラダにしみこむ英会話~』(NHK教育)にレギュラー出演(瀧上のみ)。4月5日より『エンタの味方』(TBS)レギュラー。4月8日に流れ星と三拍子のトークライブ『猫と花』。4月22日に浅井企画主催・若手ライブ「お笑いダイナマイトショー」
  • <<
  • <

1/11

インデックス

連載目次
第11回 キングオブコントで茶の間の度肝を抜いた予測不能の暴走キャラ - 天竺鼠
第10回 日常から無理せず笑いを生み出すコント師 - ジャルジャル
第9回 『M-1グランプリ2008』決勝進出も決定! ブレイクのきっかけは何だったのか - ナイツ(後編)
第8回 「やほ~」が天下を制す!? - 「M-1」優勝候補筆頭のナイツ(前編)
第7回 お笑い芸人一本釣り 第7回 「やだね~」と共感し合うゆるゆるコンビ - 風藤松原
第6回 我が道を行く! 淡々としたコントでぐいぐい引き込む新鋭コンビ - ラバーガール
第5回 特別編 - 日本一仲の良いお笑いコンビ・キャイ~ンのお笑い魂はライブにあり!
第4回 キレのある動きとしゃべりで笑わす東西コンビ - オジンオズボーン
第3回 小奇麗なデブを優しく包むリズミカル漫才 - タイムマシーン3号
第2回 三拍子 - キレ芸の久保とギョロ目の高倉が高速ネタを繰り出す凸凹コンビ
第1回 流れ星 - 強烈なツッコミとキャラクターでインパクト大の新星

もっと見る

提供:マイコミ人材派遣

マイコミ人材派遣

「マイコミ人材派遣」は毎日コミュニケーションズによる人材派遣サービス。
総合人材サービスのノウハウを活かして全国取引先企業9000社以上の中から、あなたにピッタリのお仕事がみつかるはず! さらに出版・広告をはじめマスコミ業界の派遣先も多数!クリエイティブ職をはじめ、紹介予定派遣での事務・オフィスワークなどのお仕事も豊富です。 専門のコーディネーターがサポートするので派遣がはじめての方も安心です。 全国11カ所のオフィスで登録会実施中!まずはお近くのオフィスにお問合せください!!

関連キーワード

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事

柴田英嗣、元妻&ファンキー加藤娘の健診に立会い宣言 "加藤違い"で狩野焦る
[00:12 7/30] エンタメ
ウレタン製の柔らかVRゴーグル「Merge VR」、ツクモ限定で30日から販売開始!
[00:00 7/30] パソコン
[シン・ゴジラ]日本政府対ゴジラの攻防 日本映画のスケールを超えた壮大で緻密な作品
[23:59 7/29] エンタメ
「機械仕掛けの愛」4巻発売、娘の結婚式に参列するAIのエピソード公開
[23:34 7/29] ホビー
声優・久保ユリカ、2ndシングル「SUMMER CHANCE!!」発売記念特番でMVを公開
[23:30 7/29] ホビー

本音ランキング