iPad用「CLIP STUDIO PAINT EX for iPad」ついに登場、PCとのデータ共有も

セルシスは8日、iPad用のマンガ・イラスト制作アプリ「CLIP STUDIO PAINT EX for iPad」をリリースした。WindowsおよびMac向けのPC版「CLIP STUDIO PAINT EX」とほぼ同等の機能を備えており、PCで行っていた作業をiPad側で途中から引き継ぐ、といった使い方も可能。

同日からApp Storeでダウンロードでき、料金は月額980円(税込)。2017年12月20日までにインストールおよび利用登録を行うと、6カ月間無料で利用できるようになる。

iPad Proで表示した「CLIP STUDIO PAINT EX for iPad」
(C) 多田由美/(C) CELSYS,Inc.

「CLIP STUDIO PAINT EX for iPad」は、2012年にWindows、Mac向けに発売されたマンガ・イラスト制作ソフトウェア「CLIP STUDIO PAINT」シリーズのiPad版。同シリーズの最上位製品「CLIP STUDIO PAINT EX」と同等の機能を備えつつ、特にインタフェースをiPadで使いやすいようカスタマイズした。

インタフェース面での大きな特徴は、画面端をスワイプすると表示されるエッジキーボードで、ここではよく使う操作を10個までショートカット登録できる。また、タッチ操作にも対応し、2本指での拡大・縮小が行えるほか、指の操作に応じて特定の作業を行うタッチショートカットを設定することも可能。このほか、よく使う機能を制限なく保存できる「クイックアクセス」なども備える(「クイックアクセス」は2017年内にPC版にもアップデートで追加される予定)。

左右の画面端をスワイプすると、好みの機能を設定できるエッジキーボードが表示される
(C) 多田由美/(C) CELSYS,Inc.

対応スタイラスはApple Pencil(iPad Pro用)、Wacom Bamboo Sketch(iPad用)、Wacom Bamboo Fineline 3(iPad用)の3種類。筆圧検知に対応し、筆圧の高さや傾きにより、線の太さ、濃淡を調節できる。

Apple Pencilで色を塗ってみたところ。塗り系ツールもPC版と同等のものを揃え、カラーの塗りやトーンへの変更も手軽に行える

「CLIP STUDIO PAINT EX for iPad」で描いた作品は、一旦iPad内に保存されるが、その後クラウドやLightningケーブルなどを使うと、PCなど他の端末へデータを転送することができ、逆にPC側からiPadへ作品を転送することも可能。使用ソフトがCLIP STUDIO PAINTやPhotoshopなどであれば、レイヤーを設定したままの作業途中のデータも保存・転送でき、PCやiPadの両方で作業を引き継ぐことができる。

レイヤーを設定した状態でデータを展開できる
(C) 多田由美/(C) CELSYS,Inc.

CLIP STUDIO PAINT EX for iPadで制作したイラストは一旦本体に保存される。その後、データの設定項目から、他デバイスへの共有が可能だ

静止画の入力フォーマットは、BMP、JPEG、TGA、PNG、TIFF、PSD、PSB、IPV(ibisPaint 作品ファイル)、CSNF(CLIP STUDIOネームファイル)。3DデータはFBX、LWO、LWS、OBJ、CS3C(CLIP STUDIO キャラクター形式)、CS3O(CLIP STUDIO オブジェクト形式)、CS3S(CLIP STUDIO 背景形式)、動画データはMOV、MP4に対応する。

静止画の出力フォーマットは、BMP、JPEG、TGA、PNG、TIFF、PSD、PSB、EPUB、PDF。動画データはMOV、Animation GIF、MP4に対応する。

トーンやブラシ、3Dデータなどの素材をダウンロードできるCLIP STUDIO ASSETSにもアプリ内からアクセスできる

収録フォントはイワタ日本語フォントや欧文フォントで、iPadに収録されているフォントも使用可能。日本語に加え、英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、韓国語、中国語(繁体字)に対応し、世界同時提供となる。

対応OSはiOS 11.0以降。対応端末はiOS 11が動作するiPad。このうち、標準サイズやWeb用イラストの制作向けには、iPad Pro 9.7インチ、第5世代iPad、iPad Air 2を、高解像度のイラスト制作には2015年/2017年発売のiPad Pro 12.9インチおよび10.5インチを、動作対象端末としている。

iPadならではの使い方のひとつが、その場で写真を撮影しデータを加工すること。気になった風景を撮影し好みに修正したり、目の前の人に描きたいポーズをとってもらい、撮影してデータ化したりすることができる

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