三菱航空機は9月8日、次世代リージョナルジェット機MRJ(Mitsubishi RegionalJet)に関するWEB情報発信ツール「MRJ Newsletter」第27号で進捗を発表。8月5~7日に国土交通省航空局(JCAB)パイロットによるMRJの慣熟飛行を実施したことを報告している。

慣熟飛行には飛行試験機4号機を使用

MRJの慣熟飛行は、Moses Lake Flight Test Center(MFC)にて実施。飛行試験機4号機を使用し、3人のJCABパイロットが交替で計4回に亘り、晴天・温暖な気温の中、ベースとなるグラント郡国際空港に近い空域で行った。操縦にあたったJCABパイロットは、事前に座学およびフライトシミュレーターによるトレーニングを実施しており、慣熟飛行は計画通りに完了した。今回の慣熟飛行は、三菱航空機以外のパイロットがMRJを初めて操縦したものになる。

3人のJCABパイロットが交替で計4回、慣熟飛行を実施

慣熟飛行はグラント郡国際空港に近い空域で行った

なお今回の第27号では、4月にワシントン州の飛行試験拠点であるMFCにて、貨物室のスモークテストを実施したことも発表。同テストは貨物室に煙を流入させ、客室や様々な機器が配置される床下に規定値以上の煙が流出しないかを確認するものであり、飛行試験機4号機の後方部に位置する貨物室内に煙霧機で作り出した煙を流し入れ、煙感知器やカメラで煙の動きや流出量をリアルタイムで監視した。試験結果は良好で、規定値内に収まることを確認できたという。

貨物室のスモークテストを実施

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