転職サービス「DODA(デューダ)」(パーソルキャリア運営)は8月8日、2017年7月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」を発表した。

求人数、32カ月連続で最高値更新

2017年7月の転職求人倍率は、前月比0.12ポイント低下の2.31倍。求人数は前月比1.2%増、前年同月比21.0%増と、32カ月連続で調査開始(2008年1月)以来の最高値を更新した。転職希望者数は前月比6.1%増、前年同月比31.6%増となった。

転職求人倍率。業種別(左)と職種別

業種別にみると、全9業種のうち「IT・通信」「金融」「メーカー」「商社・流通」「サービス」の5業種で求人数が増加。中でも「金融」(前月比3.9%増)と「サービス」(同2.8%増)の伸びが大きかった。

職種別では、全11職種のうち「営業系」「技術系(IT・通信)」「技術系(電気・機械)」「技術系(メディカル)」「技術系(建築・土木)」「専門職」「クリエイティブ系」の7職種で求人数が増加。特に伸びたのは「技術系(建築・土木)」(同5.6%増)と「専門職」(同5.0%増)だった。

DODAは今回の結果について、「新卒採用がピークを迎え、企業の中途採用活動が活発化」し、新しいポジションの追加も相次いだため、求人数が増加したと分析。また「今より好条件の会社を見つけるまで、期間を決めずに転職活動をする傾向がさらに強まっており、転職希望者が求人数の増加幅を上回る状況が続いている」という。なお、8月以降についても求人数は増加すると見込んでいる。