JALと福祉機器メーカーであるキョウワコーポレーションは7月12日、共同開発した木製車いすを日本国内の空港に順次導入することを発表。木製車いすは全国の空港を対象に、順次配備をしていく。初回導入台数は80台で、2018年度までにおよそ250台を配備を予定している。

初回導入台数は80台

今回の取り組みは、JALは障がい者・健常者スポーツを盛り上げ、アクセシビリティ向上を強力に推進する「JALスポーツアンバサダー」の一環として実施されたもの。

この木製車いすは、主要パーツに丈夫で美しい白樺の木を採用し、留め具には樹脂を使用することで完全な非金属製とした。これにより車いすを利用のまま、保安検査場をストレスなくスムーズに通過できる。また、木の温もりと優れたクッション性により、快適な乗り心地を実現することで、さらに安心して空港内を移動できるようになる。

JALは2011年、空港への導入事例としては世界初となる非金属性の竹製車いすを一部空港に導入。今回の木製車いすの開発により、さらに多くの空港に配備することが可能になる。なお、羽田空港国際線ターミナルではこの木製車いすではなく、就航する各社共通の車いすを使用する。