西鉄8000形「旅人」「水都」残る2編成も引退へ - 新型観光列車の使用車両は

西日本鉄道は17日、都内で2017年度事業戦略説明会を実施した。鉄道沿線活性化の取組みとして、2018年度末に天神大牟田線で運行開始予定の新型観光列車について紹介した。あわせて特急用電車8000形をすべて廃車とし、大宰府観光列車「旅人」・柳川観光列車「水都」の車両も今年度中に置き換えることが明らかにされた。

大宰府観光列車「旅人」・柳川観光列車「水都」に改造された8000形も引退へ

同社の特急用電車8000形は1989(平成元)年にデビュー。車体は片側2扉、車内は出入口間の座席を転換式クロスシート、車端部の座席をロングシートとし、おもに天神大牟田線西鉄福岡(天神)~大牟田間で運行される特急で活躍した。近年は3000形の増備にともなう車両代替が進み、2017年度は大宰府観光列車「旅人」(8051編成)・柳川観光列車「水都」(8061編成)の2編成を残すのみとなっている。

都内で行われた2017年度事業戦略説明会の質疑応答にて、西日本鉄道代表取締役社長執行役員の倉富純男氏は8000形について、「1編成だけ残すなどといった対応もなかなか難しいようで、全面的にやめざるをえない。残念ながらすべて廃車にしていくことになります」と述べた。「旅人」「水都」については8000形に代わる新たな車両を用意した上で、「今年度にリニューアルを行い出発させます」と倉富氏。新型観光列車の運行開始後も「旅人」「水都」の運行は継続されるとのことだった。

2017年度事業戦略説明会に登壇した西日本鉄道の倉富純男氏(写真右)と藤田浩展氏(同左)

天神大牟田線で2018年度末に運行開始予定の新型観光列車は「既存車両を改造予定」と発表されており、今回の事業戦略説明会でも「3両編成」「定員50名程度」となる予定であることが紹介された。

使用車両に関して、西日本鉄道上席執行役員 事業創造本部長の藤田浩展氏は「どの形式を使用するかはまだ決めていませんが、少なくとも今後20年は走れる車両を使いたいと思っています」と説明。「8000形では?」と質問も出たが、倉富氏は「もうちょっと若い車両から選ぶことになると思います。(新型観光列車の)中身は大きく変えますので、『えっ!?』と思えるような改造ができるのではないか」と話していた。

新型観光列車は「LOCAL to TRAIN ~街を繋いできたレールは人をつなぐ時代~」をコンセプトに、沿線地域の素材を使用した内装・家具で"地域"を感じられる列車(空間)をめざし、車内では沿線の豊かな食材を生かした温かい料理を提供する。全体プロデュースはトランジットジェネラルオフィス、車両デザインはランドスケーププロダクツが担当。天神大牟田線に大宰府線も含めた区間での運行を考えており、甘木線については「検討しているところ」(藤田氏)とのこと。

今年度は新型観光列車の車両設計に着手。車両改造は2018年度に行い、料理・運行ダイヤ・料金の決定、車両お披露目を経て、2018年度末の運行開始を予定している。

2017年度事業戦略説明会では、天神大牟田線で運行開始予定の新型観光列車をはじめ、2017年度の事業計画についても説明が行われた

関連キーワード

人気記事

一覧

イチオシ記事

新着記事