米Intelは4月17日(現地時間)、20年近くも続いてきた同社の開発者カンファレンス「Intel Developer Forum (IDF)」のプログラムを終了させることを公表した。夏開催の予定だったIDF 17 (米サンフランシスコ)はキャンセルになり、昨年夏のIDF16が最後のIDFになった。
第1回IDFの開催は1997年秋。今日よりも早いペースで半導体の微細化が進み、CPUの進化がPCの急速な成長をけん引していた頃は、米国だけでも年に2回IDFが開催され、また東京を含む世界各地を巡回していた。そうした急速な成長が落ちついてきた2005年、IDFの開催形態が見直されて開催地・開催回数が絞り込まれ、ここ数年は春に中国、夏に米国で行われていた。
IDF終了について、IDFのページにおいてIntelは「イベントポートフォリオの発展に伴い、IDFプログラムをリタイアさせることにした」と説明している。開発者やエンジニア、デザイナーが必要なソフトウエアやツール、リソースはIntel.comのリソース&デザインセンターなどから入手でき、オンラインコミュニティも充実している。こうした変化はIntelだけではなく、AppleやGoogleも開発者カンファレンスの開催を続けているが、カンファレンスのセッションにオンラインでアクセスできるようにするなど、開発者やパートナー、顧客のサポートの軸足をオンラインに移している。