東芝映像ソリューションは3月22日、独自のスピーカーシステム「重低音BAZOOKA」を搭載した4K HDR対応の液晶テレビ「REGZA BZ710X」を発表した。「Z700X」の後継で、55V型と49V型の2モデルを用意する。発売は5月中旬。価格はオープン、推定市場価格は55V型の「55BZ710X」が300,000円前後、49V型の「49BZ710X」が210,000円前後(以下、いずれも税別)。

55BZ710X

BZ710Xは、テレビの内蔵スピーカーのみで圧倒的な重低音を実現できる「バズーカオーディオシステム」を採用した液晶テレビ。円筒状の重低音バズーカウーファーと、2ウェイの大型バスレフボックスをマルチアンプ駆動し、総合出力66Wを実現する。なお、バスレフボックスは有機ELテレビ「X910」と同じもので、ネオジウムマグネットを搭載した30mm径シルクドームツイーターとフルレンジスピーカーを搭載している。

重低音バズーカウーファーと2ウェイの大型バスレフボックス

バズーカオーディオシステム。ディスプレイの背面に搭載している

重低音の設定は、リモコンの「重低音」ボタンから可能。「映画」「ダイナミック」など、シーンに応じた音声を選べるほか、重低音のレベルやイコライザーを調整できる。

付属のリモコン。重低音ボタンは下のほうに

重低音レベルは「オフ」「弱」「中」「強」の4段階で選べる

イコライザーも調整可能

映像エンジンは「レグザエンジンBeauty PRO」で、液晶テレビのフラッグシップ「Z810X」と共通。高輝度・高コントラスト化のため、新開発の全面直下型LEDバックライトを採用し、より緻密なエリアコントロール分割を可能にした。地上デジタル放送を高画質で見るための技術「地デジビューティPRO」を搭載し、地デジのノイズを低減して絵柄のボヤケを防止するほか、アニメやゲーム、字幕などをなめらかに表現する。

実際の55BZ710X

リアルな肌の質感を再現すべく、「美肌リアライザー」を搭載。肌色のヒストグラム解析、顔の明部チェック、階調特性の制御などを経て、明るいシーンで顔のハイライト部が白とびするのを防ぐ。また「熟成超解像」技術により、映画など24フレーム/秒の映像に対して超解像処理とノイズリダクションをそれぞれ2回実施、クリアで精細感ある映像を再現する。このほか、機械学習を活用し、通常の映像をHDR品質まで復元する「AI機械学習HDR復元」も採り入れている。

新しいスマート視聴機能「次みるナビ」を利用可能。番組を見ながら次に視聴する番組を探せる機能で、リモコンの「次みるナビ」ボタンを押すと、出演者の関連番組や、好きなジャンルの番組、関連するYouTubeの動画などをチェックできる。

次みるナビ。番組の視聴中に、右側のタブから次に見る番組を探せる

好きな番組を見つけやすい「みるコレ」は継続採用するが、純粋な「タイムシフトマシン」機能は省略された (コストバランス考慮のため)。ただし、レグザサーバーと連携することで、「過去番組表」「ざんまいスマートアクセス」など、タイムシフトマシンと同様の機能が使える。

チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×3基。動画サービスは、スカパー! プレミアムサービス、Netflix、ひかりTV 4K、dTV、アクトビラ4K、YouTube、DMM.com、TSUTAYA TV、U-NEXT、niconico、クランクイン! ビデオなどに対応している。さらに、6月下旬のアップデートでDAZNもサポート予定だ。

入出力端子は、HDMI入力×4、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン×1(アナログ音声出力兼用)、USB、有線LANを装備。サイズと重量は、55BZ710XがW124.1×H76.9×D18.9cm / 19.0kg、49BZ710XがW110.5×H69.2×D18.9cm / 16.5kg(いずれもスタンド含む)。

M510X

同時に、4K HDR対応の液晶テレビ「REGZA M510X」も発表した。発売は5月中旬。価格はオープンで、推定市場価格は58V型の「58M510X」が230,000円前後、50V型の「50M510X」が180,000円前後、40V型の「40M510X」が140,000円前後。

58M510X

40V型のみホワイトモデルを用意する(型番:40M510XW)

M510Xは、新開発の「クリアブラックパネル」を搭載したモデル。映像エンジンは「レグザエンジンBeauty」を使用している。また、「美肌リアライザー」と「地デジビューティ」に対応。音響面ではオンキヨーと共同開発した新スピーカーを採用する「レグザクリアダイレクトオーディオシステム」を搭載している。

実際のM510X

スマート視聴機能はBZ710Xと共通で、「次みるナビ」「みるコレ」をサポート。チューナーは地上/BS/110度CSデジタル×3基を搭載し、動画サービスは、Netflix、ひかりTV 4K、dTV、アクトビラ4K、YouTube、DMM.com、TSUTAYA TV、U-NEXT、niconico、クランクイン! ビデオなどに対応している。6月下旬のアップデートでDAZNもサポート予定。

入出力端子は、HDMI入力×4、光デジタル音声出力×1、ヘッドホン×1(アナログ音声出力兼用)、USB、有線LANを装備。サイズと重量は、58M510XがW130.0×H81.6×D20.2cm / 24.9kg、50M510XがW112.5×H71.0×D17.8cm / 18.5kg、40M510XがW90.3×H57.6×D17.8m / 13.0kg(いずれもスタンド含む)。